更年期のヘルスケア

もしかして更年期?と思ったら「月経」「基礎体温」
「血圧」「骨の量」などをチェックしてみましょう

月経周期が短くなり、やがてとびとびに

一般に、35歳頃を境にして卵巣の機能は低下し始めます。そして、40代(閉経の約10年前)に入ると、多くの女性に月経の乱れが見られます。 まず、40代前半では「月経がくる間隔が短くなります。 28日だった人は、26日くらいに。35日くらいの長めの周期の人も27日くらいになる人が多いようですね」と小山嵩夫クリニック院長、小山先生。

45歳頃になると、月経が順調でも無排卵に。「20〜30代前半は、年に12回、 順調に月経があったとして、少なくとも10回はきれいに排卵していると考えられます。 しかし、45歳頃には卵胞数が激減。妊娠可能な卵子は、もうほとんど残っていないという状態ですから、 月経があっても、年に数回しかまともに排卵しなくなるのです」(小山先生)

やがて月経が来るのがとびとびになり、2ヵ月に1回あったのが、4、5ヵ月に1回と、間隔があくように。 そして、1年以上月経がこなければ50歳頃に閉経となります。 閉経前後は、月経かどうかわからない出血があったり、だらだらと出血が続いたり、これまでと違う様子の不正出血が起こりやすい時期でもあります。 子宮や卵巣の病気が隠れていることもあるので、不正出血があった場合は放置せず、婦人科を受診しましょう。 普段から月経周期や量などをメモしておくと、カラダの変化により早く気づくことができ、早期治療に取り組めます。

基礎体温をつけてみましょう

自分が更年期にさしかかっているかどうかや、女性ホルモンの分泌が順調かどうかを知りたいという人は、基礎体温をつけてみるのも一つの方法。基礎体温のグラフは、カラダの状態を知る大きな手がかりとなります。
早い人では40代から、基礎体温に変化が現れます。ホルモンバランスの乱れにより、基礎体温上では、低温相が長くなり、排卵後の高温相が短いという〝黄体機能不全〟症的なグラフを描くケースも。さらに、更年期に入ると、だんだん低温と高温期の高低差が減っていき、〝無排卵性月経〟的なグラフへ移行。閉経すると、高温期がなくなり、低温期だけになります。
ただし、基礎体温が理想的なグラフにならないからといって神経質になりすぎるもの問題。ストレスや心配事が多い人の方が、閉経が早いともいわれています。更年期は、誰にでも訪れるもの。基礎体温は、あくまでもカラダの変化を知るための参考データとして上手に活用しましょう。

更年期と基礎体温

骨量を計測して更年期に備えよう
血圧は閉経以後上昇傾向に

「若い女性でも、骨量が理想値に満たない女性は、意外に多いようです。30代女性でも1/3程度は、骨量検査にひっかかるのではないでしょうか」と警告するのは、小山先生。
閉経以降、女性はエストロゲンの恩恵が受けられなくなるため、「骨粗鬆症」や「高血圧」を引き起こしやすいことは知られています。それが、最近では、無理なダイエットや運動不足が原因で、若い女性の間でも骨密度の低下が指摘されているのです。

「更年期になってから、生活習慣を改めても、骨量はなかなか回復しません。閉経後は血圧も上がる一方ですから、若いうちに、できることから備えておくべきだと思いますよ。今のうちに運動したり、食生活を気遣ったりしていると、10年後、20年後も、骨を丈夫に保てるかもしれません。現状を知ることはとてもよいこと。若い方でも、一度骨量を調べてみるとよいと思います」(小山先生)

骨量と血中エストロゲン値の関係
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