ニュースリリース

就寝前の光の量とねむりの関係に関する実験を実施

光の量をセーブすると、ねむりの質が改善
調査

オムロンヘルスケア株式会社(本社:京都府向日市、代表取締役社長:宮田喜一郎)が展開する"ねむりラボ"は、快眠のために重要といわれている環境の1つである「光」について、無印良品 くらしの良品研究所と共同で「睡眠と間接照明」の関係に関する調査を行いました。

その結果、就寝前に間接照明を使用し、パソコン等の使用をできるだけ控えて光の量をセーブすると、寝つきまでにかかる時間が短くなり、ねむりの満足度がアップするなどの改善がみられましたのでご報告します。

実験概要

◇ 対象

ベッドに入る時刻が遅い、寝つきが悪い、寝る前にパソコンやスマートフォンを見てしまう、という生活習慣を持つ男女22名

◇ 実験内容

2013年10月1日~21日の3週間、「ねむり時間計」でねむりを計測

  • 1週目:普段どおりに就寝
  • 2~3週目:就寝前の1時間、部屋の天井照明を消し、間接照明を点灯。パソコンやテレビ、スマホの利用はできるだけ控える。
  • 事後に変化に関するアンケートを実施。
  • 間接照明とは、光が直接あたりを照らす直接照明と反対に、光が「何か」(壁や天井など)にあたり、その反射光を利用して周囲を照らすもの。今回の調査では、無印良品の間接照明「LEDシリコーンタイマーライト」を使用。

調査結果

1.「寝つき」が5分短縮

「寝つきにかかる時間」の平均値が、30分から25分へと5分短縮が見られました。同時に、起床時のスヌーズ回数の平均も、3.5回から2.7回へと減少。就寝前の光の量を少なくすることで、寝つき・寝起きともに改善しました。

寝付き時間の変化

2.「眠りの満足度」が100点満点で20点上昇

実験後に、「ねむりの満足度」を100点満点で採点してもらったところ、実験前に54点だった平均値が、実験後には74点と20点上昇しました。

眠り満足度

その他、「睡眠不足を感じる頻度」も、実験前の平均が週4日~5日とほぼ毎日だったのが、週2~3日となるなど、よく眠れたという実感もアップしています。

【睡眠インストラクター 鍛治 恵さんからのコメント】

快眠のための環境づくりのなかでも、「光」の果たす役割はもっとも大きいと言えましょう。
睡眠のリズムを整えてくれるホルモン・メラトニンは、眠る1,2時間くらい前から分泌が始まりますが、光がそれを抑えて寝つきに影響してしまいます。
寝ついたあとの照明のあり方だけでなく、むしろ就寝前に過ごす部屋の照明や、スマホなどの「光」に注意を向けることが、快眠につながります。気分的なリラックスだけでなく、リラックスする時間、空間で過ごす、「光」とのつきあい方を変えて過ごすことが、効果的な「入眠儀式」となります。