50代の男性です。最近、運動をすると動悸や息切れがします。心臓発作などが心配ですが、どのようなことに気をつけたらよいでしょうか?

不整脈・心房細動 自覚症状・予兆
50代の男性です。最近、運動をすると動悸や息切れがします。心臓発作などが心配ですが、どのようなことに気をつけたらよいでしょうか?
日ごろから規則正しい生活を送ることが基本。心疾患の予防のためには、定期的に健康診断を受けることも大切です。
平成17年1月1日に厚生労働省より発表された「平成16年人口動態統計の年間推計」によると、心疾患は日本人の死因の第 2位にあげられ、長年、がんや脳血管疾患と並んで日本人の三大死因となっています。心疾患は、狭心症や心筋梗塞といった心臓に血液が流れなくなる虚血性心疾患や心臓の一部が不規則に収縮したり、振動はするが収縮しなくなる心房細動や心室細動といった不整脈などに分けられ、なかでも虚血性心疾患は、動脈硬化や血栓が原因による生活習慣病といわれています。
心疾患を引き起こす要因には、高血圧、高コレステロール、高血糖、喫煙、ストレスなどたくさんあります。こういった要因は糖分や塩分、アルコールの過剰摂取を控えることや禁煙など日々の行いで取り除くことが可能です。また、家庭で血圧や心電図が計測できる機器が出ており、これらも医師の指導の下できちんと使用すれば、心疾患の予防や早期発見に役立てることが可能かもしれません。心疾患による発作を防ぐためには、普段から食習慣の偏重や運動不足に気を使い、自分の健康に関心をもつことが大切です。また、健康面で不安があるようでしたら、まず医師に相談することをおすすめします。定期的な健康診断も積極的に受診しましょう。

先生のプロフィール

島本 和明先生

島本 和明 先生

日本医療大学総長
略歴
昭和46年 札幌医科大学卒業
昭和47年 札幌医科大学第二内科入局
昭和48年 東京大学医学部第三内科研究生
昭和53年 米国サウスカロライナ医科大学 留学
昭和55年 札幌医科大学第二内科講師
昭和59年 札幌医科大学第二内科助教授
平成8年 札幌医科大学第二内科教授
平成16年 札幌医科大学附属病院長
平成22年 札幌医科大学理事長・学長
平成28年 日本医療大学総長
ご専門
内科学全般、循環器、高血圧、腎臓、内分泌、糖尿病

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