vol.25 女性の骨粗しょう症はよく耳にしますが、男性も骨粗しょう症になるのでしょうか?

生活習慣病Q&A
女性の骨粗しょう症はよく耳にしますが、男性も骨粗しょう症になるのでしょうか?
男性もお酒の飲み過ぎや喫煙、栄養不足、運動不足などから骨粗しょう症になる恐れがあります。
骨粗しょう症は、一般的に加齢による女性ホルモンの減少が主な原因とされ、更年期を過ぎた女性特有の病気とみられがちです。しかしその種類は、加齢や閉経後に起き、ほかの病気などが原因ではない「原発性骨粗しょう症」と、糖尿病などの病気が原因による「続発性骨粗しょう症」に分けることができます。
「原発性骨粗しょう症」には、加齢や骨からのカルシウム吸収を抑える女性ホルモン(エストロゲン)の減少による「退行期骨粗しょう症」、現在ではまだ原因が不明とされている「若年性骨粗しょう症」が該当します。「続発性骨粗しょう症」は、糖尿病などの病気や栄養不足、運動不足などが主な原因とされています。男性の骨粗しょう症に多くみられるのは、「続発性」のほうです。男女を問わず骨粗しょう症の予防に大切なのは、お酒の飲み過ぎや喫煙をやめることはもちろん、大豆製品やカルシウムが多く含まれている乳製品を多くとり、適度な運動をして骨に刺激を与えることです。そうすることによって体内にとり込まれたカルシウムが有効に使われ、骨が丈夫になります。

先生のプロフィール

島本 和明先生

島本 和明 先生

日本医療大学総長
略歴
昭和46年 札幌医科大学卒業
昭和47年 札幌医科大学第二内科入局
昭和48年 東京大学医学部第三内科研究生
昭和53年 米国サウスカロライナ医科大学 留学
昭和55年 札幌医科大学第二内科講師
昭和59年 札幌医科大学第二内科助教授
平成8年 札幌医科大学第二内科教授
平成16年 札幌医科大学附属病院長
平成22年 札幌医科大学理事長・学長
平成28年 日本医療大学総長
ご専門
内科学全般、循環器、高血圧、腎臓、内分泌、糖尿病

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