最近、とっさに言葉が出なくなったり、舌がもつれたりすることがあります。これらは脳梗塞の前兆と聞いたことがあるので、とても不安です。他にはどのような自覚症状がありますか?

脳卒中・脳梗塞 自覚症状・予兆
最近、とっさに言葉が出なくなったり、舌がもつれたりすることがあります。これらは脳梗塞の前兆と聞いたことがあるので、とても不安です。他にはどのような自覚症状がありますか?
脳梗塞の前兆と考えられる症状は、言語障害のほかに、顔や手足の左右どちらかがしびれる、足がもつれる、片方の目が見えなくなる、などです。

脳梗塞の前兆として、以下のような症状が現れる場合があります。

  • 顔や手足の左右どちらかがしびれる。
  • 物が二重に見えたり、かすんだりする。
  • めまいがする。
  • 思っていることが言えなくなったり、ろれつが回らなくなる。
  • 食事中に箸を落とすなど、持っているものを一瞬落としてしまう。
  • ふらついて歩けない、など。

突然、こういった症状が現れたら、直ちに病院へ行き医師に相談して下さい。必要であれば神経内科や脳外科などで詳しく調べてもらいましょう。
また同じ症状は、一時的に脳の血流が悪くなる「一過性脳虚血発作」でも見られます。この場合、症状は自然におさまりますが、だからといって放置しておくと、続いて脳梗塞が起きる場合もあるので危険です。必ず、病院で医師の診断をあおぐようにして下さい。
なお、脳梗塞は必ずしも前兆があるとは限りません。心配な方は、定期的に脳ドッグなどを受診すると良いでしょう。

先生のプロフィール

島本 和明先生

島本 和明 先生

日本医療大学総長
略歴
昭和46年 札幌医科大学卒業
昭和47年 札幌医科大学第二内科入局
昭和48年 東京大学医学部第三内科研究生
昭和53年 米国サウスカロライナ医科大学 留学
昭和55年 札幌医科大学第二内科講師
昭和59年 札幌医科大学第二内科助教授
平成8年 札幌医科大学第二内科教授
平成16年 札幌医科大学附属病院長
平成22年 札幌医科大学理事長・学長
平成28年 日本医療大学総長
ご専門
内科学全般、循環器、高血圧、腎臓、内分泌、糖尿病

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