高血圧と診断されたところ、知人から「血液がドロドロだから高血圧になるので、水をたくさん飲むといい」といわれました。水分を多く摂取すると高血圧の治療になるのでしょうか?

高血圧 治療・リハビリ
高血圧と診断されたところ、知人から「血液がドロドロだから高血圧になるので、水をたくさん飲むといい」といわれました。水分を多く摂取すると高血圧の治療になるのでしょうか?
血液の粘りが強いと血圧を上げる一因になりますが、高血圧の原因はそれだけではありません。過度の水分摂取は害になる場合もあるので、適度な水分摂取を心がけましょう。
血液がドロドロあるいはサラサラという状態の医学的定義ははっきりしていませんが、血液の粘り(粘度)ととらえた場合、粘度が高いと血液を体中に送るために強い圧力が必要となり血圧が上がる一因になることがあります。しかし、高血圧の多くは、様々な原因が重複して特定不能な本態性高血圧といわれるものなので、一概に水分を取ればよいというわけではありません。また、腎疾患などを合併している場合には、過度の水分摂取は害になるので適切な水分摂取量を医師に確認しましょう。

先生のプロフィール

島本 和明先生

島本 和明 先生

日本医療大学総長
略歴
昭和46年 札幌医科大学卒業
昭和47年 札幌医科大学第二内科入局
昭和48年 東京大学医学部第三内科研究生
昭和53年 米国サウスカロライナ医科大学 留学
昭和55年 札幌医科大学第二内科講師
昭和59年 札幌医科大学第二内科助教授
平成8年 札幌医科大学第二内科教授
平成16年 札幌医科大学附属病院長
平成22年 札幌医科大学理事長・学長
平成28年 日本医療大学総長
ご専門
内科学全般、循環器、高血圧、腎臓、内分泌、糖尿病

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