70代男性です。降圧薬を服用していて、立ちくらみがすることがありますが、薬を飲み続けても心配ないでしょうか?

高血圧 治療・リハビリ
70代男性です。降圧薬を服用していて、立ちくらみがすることがありますが、薬を飲み続けても心配ないでしょうか?
立ちくらみやめまいが起こらないように薬を調整してもらいましょう。また、高血圧以外の病気の可能性もありますので、検査を受けることをおすすめします。
降圧薬のうち、α遮断薬という種類の薬では副作用としてめまい、立ちくらみが起こることがあります。これは、飲み始めたときに起こりやすいので少量より処方されますが、立ちくらみやめまいが起こる場合には、起こらない程度に薬を調整してもらう必要があります。高齢者や、糖尿病による神経障害がある人では立ちくらみを起こしやすく、ひどい場合は立ち上がったときに意識を失うこともあるので、とくに注意が必要です。

ただ、このような症状がある場合、薬の副作用以外にも原因があるかもしれません。例えばめまいは、何らかの病気によって脳への血流が不足するために起こることがあります。このような病気には脳動脈硬化、冠動脈疾患、不整脈、心不全などがあります。少量の降圧薬で立ちくらみやめまいが起こる場合、そういった病気の可能性もありますので、一度検査を受けるのがよいでしょう。

先生のプロフィール

島本 和明先生

島本 和明 先生

日本医療大学総長
略歴
昭和46年 札幌医科大学卒業
昭和47年 札幌医科大学第二内科入局
昭和48年 東京大学医学部第三内科研究生
昭和53年 米国サウスカロライナ医科大学 留学
昭和55年 札幌医科大学第二内科講師
昭和59年 札幌医科大学第二内科助教授
平成8年 札幌医科大学第二内科教授
平成16年 札幌医科大学附属病院長
平成22年 札幌医科大学理事長・学長
平成28年 日本医療大学総長
ご専門
内科学全般、循環器、高血圧、腎臓、内分泌、糖尿病

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