ねむりラボと無印良品によるねむりに関する共同実験
オムロンヘルスケア(本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長 宮田喜一郎)が運営するねむりラボの「ぐっすリズム実験室」と無印良品 くらしの良品研究所は、湯船に浸かった場合とシャワー浴の違いがねむりに与える影響を共同実験しました。
その結果、シャワー浴より湯船に浸かったほうが、寝つきにかかった時間で4分、起床にかかった時間で2分短縮。また、眠りの満足度も大幅に高まりました。
詳細は以下のとおりです。
■実験の概要
調査対象 | 夏にお風呂を「シャワー」で済ませている人、 寝つきや夏の冷房に夜冷えを感じる20~50代の男女合計24名 |
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調査期間 | 「ねむり時間計」による測定期間=3週間 測定前後に、ねむりの状況についてアンケートを実施 |
【調査内容】
- 2013年7月16日〜7月22日:普段通りに就寝、ねむり時間計で測定
- 2013年7月23日〜8月5日:寝る30分~1時間前に湯船につかる(半身浴でも可)
ねむり時間計で測定
実験結果1.「寝付き」と「寝起き」がともに改善
24人の寝付き時間の平均値を調べたところ、23分→19分と4分も短縮(グラフ①)。
目覚めてから起床するまでの平均時間も、11分→9分と2分短縮しました(グラフ②)。
ちなみに目覚ましのスヌーズ回数も、2.8回→1.9回に減少。
夜はすぐに眠れて、朝はスッキリ起きられることがわかりました。
実験結果2.「眠りの満足度」も大幅アップ
数字に現れる変化の一方、実感レベルでも嬉しい変化が。
眠りの満足度を100点満点で採点してもらったところ、湯船に入らないときの平均値が61.7点だったのに対し、湯船に入った場合は73.9点に大幅アップ(グラフ③)。
「一週間のうち、よく眠れる日は何日?」というアンケートでも、「4~5日」と答えた人が二倍に増え、「1日以下」だった人は6人も減りました(グラフ④)。
3.「日中の眠気」撃退効果も確認
睡眠時間だけでなく、起きている間の体調にも良い変化が見られました。
「湯船につかることで疲れが取れた」と感じた人は、合計92%(グラフ⑤)。
「一週間のうち、日中に眠気を感じたのは何日?」という問いに対して、シャワー浴のときは「ほぼ毎日」だった人が、9人から1人に激減しました。また、「日中はほとんど眠くならない」と答えた人は、ゼロから7人になりました(グラフ⑥)。
■体験者の声
- 「『疲れ』を理由に入浴を朝に回してしまうこともあったのですが、やはり夜に済ませたほうがよく眠れ、なおかつ疲れが取れる、と実感しました」
- 「夜中に目を覚ます回数が減った気がする」
- 「ぬるめのお湯に、意識的に長めの時間をかけてつかると、よりリラックスできる」
- 「一日の疲れをゆっくりとってから入床することで、質の良い睡眠が取れる気がしました」
■睡眠改善インストラクター 鍛治 恵さん からのコメント
深部体温(体の中心部の温度)がスムーズに下がることが、入眠をスムーズに促す大きなポイントです。ところが夏は気温が高いので、体の表面から温度が下がりにくい傾向があります。また、昼間冷房の中で過ごして体が冷えてしまうのも、体の内側に熱がこもって眠りを妨げる原因に。そんなときは、きちんと湯船につかっていったん体温を上げると、そのあと下がりやすくなります。湯船で深部体温をしっかり上げるには、38〜40℃の湯温で「全身浴」または「半身浴」を行うのがコツです。副交感神経が優位になり、快眠にはプラスになります。その辺りが相まってよい睡眠につながり、結果、疲労回復の感覚へとつながったと思われます。好みの香りの入浴剤などを使うことで、さらによい効果があるでしょう。
■詳細はねむりラボをご参照ください。
http://nemuri-lab.jp
http://nemuri-lab.jp/lab/2160/
■無印良品 くらしの良品研究所
「入浴×ねむり」実験室モニター結果報告はこちら
http://www.muji.net/lab/project/sleep/131002.html
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