vol.101

LINEで送る 一覧に戻る

Q質問

先日の健康診断で脂肪肝を指摘されました。アルコールをほとんど飲まないので、脂肪肝はそれほどこわい病気とは思っていないのですが、注意が必要なのでしょうか?

A回答

アルコールが原因でない脂肪肝でも、NASH(ナッシュ)と呼ばれる脂肪肝では肝硬変へと悪化するおそれがあり、注意が必要です。
健康な人でも肝臓には肝臓全体の重さの2~3%の脂肪が蓄えられていますが、その量が過剰になり、肝臓重量の5~10%以上に脂肪が蓄積している状態を脂肪肝といいます。健康診断で脂肪肝を指摘されたことのある人は多いのではないでしょうか。実際に、健診受診者の20%以上の人が脂肪肝を指摘されるともいわれています。

脂肪肝の原因としてよく知られているのはアルコールの飲みすぎですが、それ以外に、肥満、糖尿病なども脂肪肝の原因となります。これらアルコールを原因としない脂肪肝は、単純性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の2つに分けられます。このうち、単純性脂肪肝は肝細胞に脂肪が沈着しているだけで、肝臓に炎症が起こったり肝硬変に移行することはほとんどありません。一方、NASHは肝細胞の壊死や線維化を伴っています。NASHを放置すると肝臓の線維化が進み、10年後にはNASH患者さんの10~20%が肝硬変に移行するといわれており、最近問題となっています。

NASHの治療は、脂肪肝を招いた原因を解消することです。生活習慣を見直し、肥満の人は減量、糖尿病の人は血糖コントロールを改善することが重要です。
  • このコラムは、掲載日現在の内容となります。
    掲載時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。

この記事をシェアする

LINEで送る
blank 商品のご購入はこちら
このページの先頭へ戻る