vol.13 主治医から家庭での血圧測定を勧められました。家庭での血圧値はどのように役立つのでしょうか。

生活習慣病Q&A
主治医から家庭での血圧測定を勧められました。家庭での血圧値はどのように役立つのでしょうか。
家庭での血圧の状態を知ることで、正しい診断と治療の適切さを知ることができます。
血圧は一定ではなく、常に変動しています。通常、血圧は日中高く、夜間に低くなる傾向にありますが、加齢や動脈硬化の進行で血管や心臓に負担がかかると、昼間の血圧がさらに上昇したり、夜間の血圧が低下しなくなります。近年では、夜間の血圧が低下しない人に脳梗塞が多く発生しているというデータもあり、一日を通じた血圧管理の重要性が高まってきています。現在の高血圧治療では、個人の血圧の特徴や合併症に合わせて治療や薬を選択しています。そのため、家庭で測定した血圧のデータは、一人ひとりに合わせた治療を行うための1つの基準となっています。
また、家庭での血圧値は正常でも病院での血圧が高くなる「白衣性高血圧症」(治療不要)や、これとは反対に病院では正常でも家庭での血圧が高くなる「仮面高血圧症」(要治療)などの診断にも非常に役立ちます。また、現在の日本の高血圧ガイドラインでは、家庭での血圧の収縮期血圧135mmHg以上もしくは拡張期血圧80mmHg以上を高血圧と診断しています。
家庭での血圧のデータも正確に測らなくては、治療の役に立てることができません。家庭での血圧測定のポイントのひとつは、毎日決まった時間に測定することです。血圧は常に変動していますから、時間を決めて測ることで、一定の状態での血圧を測定することができます。薬の効果を測定するために、測定時間を医師が指定する場合もあります。また、測定する体勢も血圧値に影響します。使用する血圧計の説明に従って毎回同じ姿勢で測定するようにしましょう。

先生のプロフィール

島本 和明先生

島本 和明 先生

日本医療大学総長
略歴
昭和46年 札幌医科大学卒業
昭和47年 札幌医科大学第二内科入局
昭和48年 東京大学医学部第三内科研究生
昭和53年 米国サウスカロライナ医科大学 留学
昭和55年 札幌医科大学第二内科講師
昭和59年 札幌医科大学第二内科助教授
平成8年 札幌医科大学第二内科教授
平成16年 札幌医科大学附属病院長
平成22年 札幌医科大学理事長・学長
平成28年 日本医療大学総長
ご専門
内科学全般、循環器、高血圧、腎臓、内分泌、糖尿病

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