vol.77

LINEで送る 一覧に戻る

Q質問

60代男性です。上の血圧は高めですが、若い頃に比べて下の血圧が低くなってきました。下の血圧が下がったら、高血圧が治ってきたと考えてもよいのでしょうか?

A回答

上の血圧が高いままだと、高血圧は改善されていません。上の血圧だけが高い状態は「収縮期高血圧」と呼ばれる高血圧の1つで、動脈硬化の進展に伴ってあらわれる場合があります。
高齢者では、上(収縮期)の血圧が高くなるのに反して、下(拡張期)の血圧が低くなる傾向があります。これは、加齢とともに動脈硬化が進展して血管の壁の弾力が失われることが原因で起こります。収縮期と拡張期の血圧の差を脈圧といいますが、この脈圧が大きくなるにつれて、脳卒中、心筋梗塞の発症率が上がるという報告もあり、拡張期血圧だけが下がった状態は好ましくありません。
収縮期高血圧の基準は、「高血圧治療ガイドライン2009」で「収縮期血圧140mmHg以上、かつ、拡張期血圧90mmHg未満」と定められています。同ガイドラインでは、高齢者の高血圧では、収縮期血圧の上昇と脈圧の増大を心血管病のリスクとして重視しています。脈圧の増大は動脈硬化のサインです。医師に相談して、収縮期血圧の降圧に取り組みましょう。
  • このコラムは、掲載日現在の内容となります。
    掲載時のものから情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。

この記事をシェアする

LINEで送る
blank 商品のご購入はこちら
このページの先頭へ戻る