ゼロイベント
ストーリー
on CES 2021

オムロン ヘルスケアは、“ゼロイベント”を事業ビジョンに掲げ、血圧の適正なコントロールと心機能低下の早期発見・早期治療介入実現による脳・心血管疾患の発症(イベント)をゼロにする取り組みを行ってきました。CES 2021ではこの取り組みの“進化”として、家庭で測定したバイタルデータを医療現場と共有し、疾病の早期発見、早期治療を支援するサービス・Remote Patient Monitoring(RPM)事業を中心に紹介しました。

ゼロイベントストーリー on CES 2021

世界と日本の
脳・心血管疾患の現状

⾼⾎圧患者は世界に約10億⼈いると言われています。CES開催国であるアメリカには1億1,600万人、日本では4,300万人もの人が高血圧症有病者であるというデータも。⾼⾎圧の恐ろしさは症状がないまま進⾏し、脳卒中や⼼不全などの脳・⼼⾎管疾患を引き起こす原因となることです。世界的な⾼齢化により、脳・⼼⾎管疾患の死亡者数は更に増えると予測されています。

2020年現在、世界の死因の第⼀位は虚⾎性⼼疾患、第⼆位は脳卒中とされていますが、世界⼈⼝が82億⼈に達すると⾒込まれている2030年までには、脳・⼼⾎管疾患による死亡者数は2,220万⼈(世界の全死亡者数の32.5%)に増えると予測されています。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)によると同国の成⼈3,700万⼈以上が⼼臓発作または脳梗塞の恐れがあるといわれるステージ2の⾼⾎圧症であり、かつ治療が⾏われていません。

Top 10 global causes of deaths, 2016

オムロン ヘルスケアが
⽬指す
“ゼロイベント”とは

オムロン ヘルスケアは2015年、脳・⼼⾎管疾患の発症ゼロを⽬指す“ゼロイベント”を循環器疾患事業の事業ビジョンに掲げました。“ゼロイベント”とは、人間の生命やQOL(Quality of Life)の維持に重大な影響を及ぼす脳卒中・心不全などの脳・心血管疾患の発症(イベント)をゼロにすることです。そのために脳・⼼⾎管疾患の原因である⾼⾎圧・⼼機能低下や異常の早期発⾒・早期治療を実現するためのデバイスやサービスをグローバルに提供し続けています。

⼀つ⽬に、⾎圧管理の進化に取り組みます。朝晩の測定に加え、⽇中・夜間・24時間の⾎圧データを収集・分析することで⾎圧変動の傾向を詳細に把握し、最適な管理⽅法を提案していきます。そして、⼆つ⽬に、⼼疾患予防領域にも参⼊します。家庭⼼電計の普及に取り組み、脳梗塞の原因といわれている⼼房細動を発⾒する⼼電図の記録機会を増やします。

さらに、遠隔診療の領域ではRemote Patient Monitoring(RPM)事業を拡⼤させ、医師と患者が家庭で測定したバイタルデータを共有し、通院時だけでは確認しづらかった⾝体の状態変化を捉えられるようにします。これにより、これまで以上に適切な診断・治療・投薬指導ができる環境づくりを⽀援します。

将来的には、イベント発症後の術後管理の適正化に着⽬したサービスや、治療⽅針を提案する診断アルゴリズムの開発に挑戦したいと考えています。医師の診断・治療、そして患者の治療継続に貢献していきます。

オムロン ヘルスケアは、これまでの枠を超えた発想、過去のやり⽅にとらわれない姿勢で「脳・⼼⾎管疾患の発症ゼロ」の実現を⽬指します。

オムロンが目指すゼロイベントとは?

ストーリー1

遠隔診療サービスの拡大

遠隔診療サービスの拡大

新型コロナウイルス感染症の流行により高まりを見せている遠隔診療領域では、家庭で測定したバイタルデータを医師と患者が共有し、通院時だけでは確認しづらかった⾝体の状態変化を捉えられるようにします。これにより、より個人にあった診断・治療・投薬指導をタイムリーに提供できる環境づくりと、医師不足や長距離の通院負荷といった社会的課題の解決に取り組んでいきます。

CES 2021では米国における遠隔診療サービスについて、医師および専門家によるトークセッションや、システムを利用している患者のコメント、遠隔診療システムのデモストレーションなどで詳しく紹介しました。

詳しくはこちら

ストーリー2

血圧管理の進化

⾎圧管理の進化

朝晩の測定に加え、⽇中の⾎圧データを収集・分析することで⾎圧変動からイベントリスクが高い生活行動や環境などの傾向を詳細に把握し、個人の生活リズム・特性に合わせた最適な管理⽅法を提案していきます。将来的には24時間継続して血圧変動を捉える24時間モニタリングを目指し取り組んでいます。

CES 2021では、ウェアラブル血圧計をはじめとする家庭用血圧計について詳しく紹介しました。

詳しくはこちら

ストーリー3

心疾患予防領域への参入

⼼疾患予防領域への参⼊

脳・心血管疾患 を引き起こす原因ともいわれる心機能の異常や脳梗塞の原因ともなる「心房細動」 は自覚症状が少ないため、早期発見と治療継続が難しいといわれています。家庭⼼電計の普及に取り組み、⼼房細動を発⾒する⼼電図の記録機会を増やし⼼疾患の早期発⾒および早期治療への介⼊を促進します。

CES 2021では、なぜオムロン ヘルスケアが心疾患領域に参入するかについてゼロイベントミッションとともに紹介しました。

詳しくはこちら

CES2021出展内容

CES2021 でオムロン ヘルスケアが行ったプレゼンテーションをご覧ください。

循環器疾患への挑戦:
遠隔患者モニタリングシステム"VitalSight"、
健康管理アプリ"OMRON connect2.0"

遠隔患者モニタリングシステム"VitalSight"の紹介

オムロン ヘルスケアが取り組むグローバルにおける健康課題

Omron healthcare ×
CES Exhibition history

ゼロイベント実現に向けた歩みでもある、
オムロン ヘルスケアのCES出展の歴史を
ご覧ください。

  • 2020年
    2020年
    発売以来高評価を得ているウェアラブル血圧計"HeartGuide®"でどのように生活習慣や行動が変わったのか、日々の血圧管理における価値を実際のユーザーやドクターの声として紹介。医療機器認証取得の心電計付き血圧計"Complete™"は、日常生活の中で血圧測定時に心電図を記録し、心房細動などの心疾患の早期発見に寄与。「脳・心血管疾患の発症ゼロ」の実現へまた一歩進んだ姿を見せた。
  • 2019年
    2019年
    "HeartGuide®"の北米発売に合わせてタッチ&トライコーナーを設けて商品を詳しく紹介。会期中にEngadgetのベスト・ウェアラブル賞を受賞。
  • 2018年
    2018年
    FDA認証によるオシロメトリック血圧測定法を採用した世界初の腕時計型ウェアラブル血圧計など、「脳・心血管疾患の発症ゼロ」の実現に向けた取り組みを紹介。オムロンコネクトアプリも初登場した。
  • 2017年
    2017年
    脳・心血管疾患の発症ゼロ実現に向けた第1弾商品であるカフ幅40mmのウェアラブル血圧計や2016年に展示したカフ/本体一体型血圧計を発売。また開発中だった25mmウェアラブル血圧計が関心を集める。喘鳴センサーのプロトタイプも展示。
  • 2016年
    2016年
    「脳・心血管疾患の発症ゼロ」に込めたビジョンとその第一歩となる超小型手首式血圧計、カフ/本体一体型上腕式血圧計を発表。ブースでの測定体験が盛り上がりを見せる。
  • 2015年
    2015年
    血圧計、オムロンコネクト、3Dスタイル計測システムを展示。全身を短時間でスキャン、3Dモデル化できるブースに注目が集まった。

お問い合わせ

報道関係の皆様は
こちらからお問い合わせください