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ゼロイベントの実現に向けて
グローバルで取り組む、
遠隔診療サービス

患者が家庭で測定したバイタルデータを遠隔で医師が確認し治療に役立てるRemote Patient Monitoring(RPM)サービスをグローバルに提供しています。

RPMにより、通院時だけでは確認しづらかった身体の変化や、投薬効果をタイムリーに捉えることができ、医師の治療や診断、投薬指導を支援します。

About

オムロン ヘルスケアは、家庭での血圧測定による血圧の適正コントロールにより、脳・心血管疾患の発症を未然に防ぐ取り組みを行ってきました。この取り組みをさらに加速させ疾病の早期発見、早期治療への支援を実現していきます。

これまでの高血圧・心疾患治療では、診察時のバイタルデータを用いて医師が治療方針を決めてきました。しかし、血圧は常に変動するため、診察時の情報だけで血圧の傾向を捉えるのは難しいといわれています。そこで、オムロン ヘルスケアは、家庭で測定したバイタルデータを医師と患者が共有でき、診察・治療に活用できるRemote Patient Monitoring(RPM、遠隔患者モニタリング)事業に取り組んできました。さらに、一部の国では、自宅で医師・医療スタッフと相談でき診察を受けられるオンライン診療サービスの拡大にも取り組んでいます。

世界規模での新型コロナウイルス感染症拡大により顕在化した社会インフラの課題、人々の価値観・生活様式の変化により、遠隔診療サービスはグローバルでの普及がさらに求められています。オムロン ヘルスケアでは、この環境変化を確実に捉え、新たな医療課題の解決にチャレンジしていきます。

Global Expansion

米国における
RPMサービスの展開
「VitalSight™」

米国では、高血圧などの慢性疾患患者向けRemote Patient Monitoringシステム「VitalSight™」の運用が、2020年6月にニューヨークのマウントサイナイ病院でスタートしました。患者が家庭で測定したバイタルデータを病院の電子カルテに送信し、医療従事者と共有。患者の状態に合わせた的確な医療介入を実現する環境を提供します。日々の身体の状態変化をタイムリーに把握することで、バイタルデータに異常があればすぐに対処できるようになるなど、より効果的・効率的な治療が可能になります。

ロゴ:VitalSight™ Remote Patient Monitoring

VitalSight関連資料

アジアにおけるRPM・
オンライン診療サービスの
展開
「HeartVoice」

シンガポールでは、アジアにおけるコーポレートウェルネス事業(従業員向け健康維持サービス)とオンライン診療事業の立上げを目指しています。企業向けの検診などで高血圧をはじめとした慢性疾患をもつ社員を早期に発見し、オンライン診療サービスへ誘導する新しい事業モデルを展開しています。また、企業検診で見つかった患者だけでなく、新型コロナウイルス感染症拡大後は、感染を恐れて通院を控える一般の慢性疾患の治療サポートも行っています。収束後も、医師不足や、医療サービスの都市部への偏りといった社会的課題のあるアジア圏においてオンライン診療の需要は拡大します。オムロン ヘルスケアではシンガポールで培ったノウハウをアジア全域へ展開することで、アジア圏におけるRPM・オンライン診療サービスを拡大していきます。

欧州におけるRPM・
オンライン
診療サービスの展開
Luscii社との提携
(オランダ)

オムロン ヘルスケアは2019年、オランダを中心とした大規模病院の専門医向けにRPM・オンライン診療サービスを展開しているLuscii社と業務提携しました。Luscii社は、心不全やCOPD、高血圧などの慢性疾患患者が自宅にいながらRPM・オンライン診療サービスを受けることができるサービスを展開しており、すでにオランダ全土の約半数の病院で使用されています。患者の健康状態が悪化するとネットワークを通じて医師に通知が届き、診療を受けることができるなど、通院の手間を省き、対面診断、入院を減らすことが可能になります。今後は、収集されたデータに基づき、医師・看護師・患者に対して治療アドバイスを行うアルゴリズムやプログラムの開発に取り組んでいきます。