あなたは「二十四節気」という言葉を聞いたことがありますか。昔の人々は、月の満ち欠けをもとにした太陰暦(旧暦)を使っていました。しかし、太陽の周期と合わず、暦と実際の季節にズレが生じたため、太陽の動きをもとにした考え方として「二十四節気」が生まれたのです。
四季は、地球が一年かけて太陽を一周する動きによってもたらされています。太陽の高さが最も高くなる「夏至」と低くなる「冬至」、その間の「春分」と「秋分」をはじめ、一年を二十四等分した季節が作られました。太陽の黄道上の位置に対応した季節変化なので、実際の天候ともあまりズレがありません。
この「二十四節気」という自然の変化に合わせてオムロン式美人では、生活の営みやセルフケアを行うことを提案しています。自然の変化や旬を知ることで、暮らしをより豊かにすることができます。季節に合わせたケアには、体が素直に反応するのです。より美しく、より健康になっていきましょう。
目覚めと排出の季節
暖かくなる春は、あらゆるものが目覚める季節です。そのため冬に隠れていた症状も現れて排出されやすくなります。また、花粉やホコリなどのアレルゲン、新生活のストレスなどで、心身が過敏になる季節でもあり、胃腸や肝臓、腎臓の不調が起こりやすくなります。体調を見極め、無理のない生活をしましょう。
芽が伸びていく季節
暑さで大量に汗をかく夏。春に芽吹いた活動が盛んになる時期です。心臓や小腸の働きが活発になります。しかしその一方で、冷房の過度な使用で現代人の体は冷えがちです。体が本来の働きを発揮できるように、夏に体を冷やしすぎないことが肝心。夏に疲れをため込まないことが、秋冬の体調維持につながっていきます。
伸び伸びと活動する季節
農業では収穫の季節です。自分の“実り”を実感できるような時かもしれません。適度な運動や質のいい食事、睡眠を心がければ、よりエネルギーの満ちた体で活動できます。季節柄、台風などが来る日はあるものの、全体的には気温や湿度が快適で過ごしやすい時期。冬に備えて、風邪対策や冷え対策を始めるのもいいでしょう。
蓄えモードになる季節
寒さで冷えやすい冬は、冬眠をする動物と同様に、人の体も蓄えモードになります。疲れをためず、ゆっくり休むことが、健康のためには必須ですが、蓄えすぎないことがポイントといえるでしょう。また、血行が悪くなることで肩こりや腰痛になるなど、寒さや冷えからくる体の不調が生まれやすい時期でもあります。