須藤なほみ先生に聞く 女性のカラダQ&A

  • 基礎体温について
  • 月経(生理)について
  • 月経について(排卵について)
  • 月経について(おりものについて)
  • 妊娠・不妊について
  • 子宮の病気について(子宮筋腫)
  • 子宮の病気について(子宮内膜症)
  • 便秘について
  • めまい・貧血
  • 低体温について

須藤なほみ先生

広島大学医学部卒業。
ウィミンズ・ウェルネス銀座クリニック勤務を経て、現在都内の総合病院に勤務。女性医療ネットワーク発起人。2004年よりブログ「Dr.半熟卵のつぶやき」を開設し人気を博す。スタッフが全員女性のらら女性総合クリニックをプロデュース。

オムロン式美人はじまります

低体温について

Q1 低体温とは何ですか?

まず「低体温」というのは病名ではありません。医学的に厳密な定義があるわけではありませんが、一般的に36度未満の体温のことを「低体温」と呼んでいます。人間の身体は本来、常に36度〜37度くらいを保てるようになっています。体温が下がりすぎている場合は、毛穴を閉じたり皮膚の表面の血管を細くしたりして熱が逃げるのを防ぎ、エネルギーを燃やして熱を作ろうとします。
何らかの原因で体温が35度台になってしまうと、低体温ということになります。女性の場合、基礎体温をつけてみると普段の体温がどのくらいなのかが把握しやすくなります。

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Q2 低体温の症状にはどういうものがあるのですか?

ほとんど自覚症状が無い人の方が多いでしょう。気づきやすい症状としては、手足が冷えやすい、常に指先が冷たいといった「冷え性」の症状です。
低体温になると、身体の中の「酵素」という物質がうまく働かなくなるので、消化が悪くなったり疲れやすかったり、免疫力が落ちたりします。常に身体が冷えていて風邪を引きやすい人は、低体温のせいで抵抗力が落ちている可能性もあるので要注意です。
また、低体温になると血行も悪くなるのでむくみや腰の重さ、月経痛や月経不順などの症状を引き起こすこともあります。

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Q3 低体温の原因はなんですか?

代謝に関係するホルモンの中で「甲状腺ホルモン」が足りなくなると、低体温になることがあります。冷え・疲れやすさ・むくみ・血圧の低下などがある人は、一度甲状腺機能を調べてもらった方がいいでしょう。
明らかな病的原因がない場合、低体温の原因のほとんどは生活習慣によるものです。痩せすぎ・運動不足・薄着・バランスの悪い食事・身体を冷やす食べ物のとりすぎ・喫煙・シャワーのみの入浴・夏場の冷房のあたりすぎなど、日常生活の中で身体を冷やしたり血行を悪くしたりすることを繰り返していないかチェックしてみてください。

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Q4 低体温を改善するにはどうしたらいいのですか?

ホルモン異常などの明らかな原因がある場合は、その治療をする必要があります。
特に病気が無い場合は、生活習慣の見直しが大事です。適切な体重を保てるよう必要最低限のカロリーは摂る。1回30分以上の運動を週2〜3回以上する。腰周りや足の裏を冷やす服装は避ける。インスタント食品・嗜好品や甘いものを控える。タバコを吸わない。入浴は30分以上湯船につかる。暑い時期には冷房はできるだけ使わず、定期的に汗をかく機会をつくる。などなど。
冬に旬を迎える食べ物や発酵食品は身体を温める作用があるので、積極的に食べましょう。また、岩盤浴やホットヨガなどを行うのもお勧めです。自宅で手軽にできるのは、足浴やアロマバスです。レモンやグレープフルーツなどの柑橘系のアロマは血行をよくする作用があります。ジンジャーなどのハーブティーと組み合わせてリラックスタイムを作ってもいいですね。
どうしても低体温が改善しない場合は、病院で身体を温める作用のある漢方薬を処方してもらう方法もあります。婦人科または漢方専門医に相談してみてもいいでしょう。

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Q5 子供が低体温です。どうしたらいいですか?

子どもは通常大人よりも体温が高めになっています。子どもの体温が36度以下というのは低すぎますので、まずは原因となる病気が無いか、小児科を受診してきちんと調べてもらってください。
何も異常が無い場合、改善方法は大人とほぼ同じです。主に生活習慣の見直しが大事ですので、ぜひ親子で悪い習慣がついていないかチェックしてみてください。特に、食べ物や冷房はご家族の方が気をつけてあげてくださいね。

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