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世界で活躍するロードレースチーム「JCL TEAM UKYO」のコンディショニング(山本大喜選手編)(1 ⁄ 3)

Masaki Yamamoto
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「JCL TEAM UKYO」は、元F1ドライバーの片山右京さんが2012年に創立したプロサイクルロードレースチームです。国内プロリーグで3度のチーム総合優勝を遂げた後は、活躍の場を世界に拡げ、現在はアジアツアーランキング上位に名を連ねるトップチームです。「JCL TEAM UKYO」の若きエースとして今後の活躍が期待される山本選手に日ごろのトレーニングから低周波治療器を活用したコンディショニングまで語ってもらいました。

海外で戦う事の難しさとコンディショニング

サイクルロードレースは自然を相手にしながら、連日100㎞以上、時には200㎞に及ぶ距離を走行する過酷なレース。レースによっては、6日間で1,000㎞を越える距離を走ることもあります。また、参戦する国や地域によって環境が大きく異なることから高い順応力が求められます。そのため、レースの現場で選手たちが常に意識するのが「コンディショニング」です。レース当日までの身体のケアに日常生活の時間の殆どを費やします。過酷なレースを終えても翌日のスタートラインに並んだ時には、すぐにトップスピードで走れる状態になっていなければなりません。山本大喜選手に身体のケアの重要性について伺いました。

「『昨日の自分よりも速く走れるように』と日々練習に励んでいます。それを継続するためにコンディショニングがあると考えています。プロとして自転車に特化した日常生活を送っているので、怪我だけはしたくないので、ストレッチやマッサージなどのケアは怠らないですね」(山本選手)

具体的にレース当日のコンディショニングについて伺いました。

「レースのスタートの3時間前には確実に食事を終えるというのが大事です。ホテルの移動もあり、不安定な部分もありますが、出発前にヨガやストレッチで身体の動きをよくしていくのが次のルーティンとしてあります。移動中では音楽を聞いて気持ちを高めています。現地についてからも、身体が動き出すのが遅い自分は国内ではローラーを乗ったり、海外では近場を走ってからスタート地点に向かいます。レースが終わった後はビタミンやBCAA、グルタミンなどを摂りまして、ホテルに戻ったらすぐにマッサージ、その後夕食を終えた後に再び自分で身体をチェックします。自転車が好きな自分にはこのレース期間が幸せなんですね。レースが幸せなので『今日もがんばった!』とすぐに安眠してしまいます。8時間近く休んで次の日の朝を迎えるという感じです」(山本選手)

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