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世界で活躍するロードレースチーム「JCL TEAM UKYO」のコンディショニング(石橋学選手編)(1 ⁄ 3)

Manabu Ishibashi
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目次

「JCL TEAM UKYO」のレース戦略のキーマンとなり、選手間での信頼が厚い石橋学選手。2月にオマーンで行われたワンディレース「マスカットクラシック」ではスタートから140kmに及ぶ単独エケープを決めてインパクトを残したのも記憶に新しい。長い競技経験からレースの状況を見極め、チーム戦略を優位に運ぶのに率先して動ける彼の存在は大きい。自らの体力を時にレース序盤からチームの為に酷使し、役割を終えても翌日のステージの為に制限時間内にゴールを繋いでいくためには身体のケアが重要。石橋選手のキャリアからレース現場における低周波治療器の活用法について語ってもらいました。

海外で戦う事の難しさとコンディショニング

大学在籍中からプロチームのスタジエール(研修生)としてデビューして、今年でプロ10年目になります。
持ち前の体力を活かして、長時間の牽引などの役割を任せられる事が多い石橋選手。レース展開が後手を踏まないようにコントロールします。

「出場するレース数が沢山あれば、レースの現場も活用してコンディションを上げていくのがプロレーサーです。チームの戦略とのバランスを考えてレースを戦いながら、自分のピーキングもおこなっています。今の自分のポジションですと、エースを集団内で温存させるためにレース展開が後手を踏まないようにコントロールするのが主な役目です。ときには作戦のひとつとして、数名で飛び出してレースを先行することもあります」(石橋選手)

作戦に合わせて、レース展開をコントロールするためにコンディショニングにも力をいれています。

「連日長い時間力を発揮し、翌日また力強い走りができることがライバルチームへのアドバンテージにもなります。時にはレースを走りながら回復させることもありますが、レースが終わったらケアをしっかりすることでどれだけ回復できるかというのは大きなテーマです。レース直後の栄養補給からはじまり、食事前のマッサージやオムロン低周波治療を利用して限られた時間で最大の回復に務めています」(石橋選手)

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