不妊症かも?
妊娠を妨げる要因、すなわち不妊症の原因には、以下のようなものがあげられます。
また、晩婚化により「スタート自体が遅れていることも、不妊が増えている大きな要因。
42~45歳ぐらいで子供を産む女性は確かにいますが、それはやはり特別なこと。
『生理があるうちは産める』という認識は大間違い」と、中村先生。
不妊症の定義として、以前は2年以上赤ちゃんができない場合は病院へ、と言われていました。 しかし、「妊娠のチャンスは月に1度だけ。数年はあっという間にすぎてしまいます。 また、不妊治療はとても時間がかかります。様子を見るのは1年ぐらいでいいと思います。 34歳以上、あるいは妊娠を妨げる病気ありそうな人は、すぐにでも病院へ行きましょう」(中村はるね先生)。
主な不妊の原因
「女性側の原因で多いのは、排卵障害と卵管障害。 最近は、子宮内膜症が不妊原因に関わっているケースも増えています」と、中村先生。 「妊娠しないまま年齢を重ねるうちに、卵管や卵巣、子宮などの癒着や肥大が進み、不妊の原因になることもあるので、注意が必要です」
女性側の原因
- ・排卵障害
- ・卵管障害
- ・着床障害
- ・子宮頸管の通過障害
- ・性行為障害
- ・機能性不妊
男性側の原因
- ・造精機能障害
- ・精管通過障害
- ・性行為障害
妊娠力は30代後半から落ちていく
仕事をしているとあっという間に30代になり、結婚して妊娠を考えるときには妊娠力が低下している。そんな女の人が増えています。
「体外受精を受けるカップルも高齢化しているため、以前は10人中8人が妊娠できていましたが、今は10人中6人くらいしか成功しません。つまりあきらめる人もそれだけ多いということです」と話すのは、中村先生。
「妊娠率は20代がピーク、30代後半になるとガクンと落ちます。女性が20代、何も問題のないカップルでタイミングがあっていても、妊娠率は25~30%程度しかありません。将来、赤ちゃんが欲しいなら、不妊症の原因や治療についても理解と知識を深めておきましょう」(中村はるね先生)。