下半身強化に努めた大学時代
身体を強くするフィジカル面のトレーニングに着目したのは東海大学入学後。大学バスケの名門には、高校時代とは比べものにならないほど頑強な身体つきの選手が集まっていました。
注意したのはいかにバスケットボールという競技に合うトレーニングを採り入れるかということ。トレーナーやストレングスコーチ、スキルコーチなど多くのスタッフを抱える東海大学でさまざまな知識を得たそうです。
「走るトレーニングは心肺機能を高める効果がありますが、そのトレーニングだけでバスケットボールの試合時間40分間(1クォーター10分×4クォーター)を走り切れるわけではありません。試合中はさまざまなプレーや動きが求められますから、そのために必要な筋力がなければいけません。40分間スプリントし続けられるトレーニング、特に下半身強化のためにしっかりトレーニングをした記憶があります」
では、具体的なトレーニングとはどんなものだったのでしょうか。下半身の強化、体幹を鍛えるトレーニング方法をお聞きしました。
「バスケットに必要な体幹を鍛えるためには、動きの中で力を入れなければならない場面を想定しながら行います。例えば、メディシンボールを使ったトレーニングです。メディシンボールを持って横に跳んで、身体をひねりながら片足ストップをする、それを逆方向でも行うといったものです。着地した時にボールの重みで身体が持って行かれ、身体の軸がぶれないようにする動きを身につけるために行います。このようにバスケの動きの中で必要な体幹の鍛え方はよくやります」