プロ・実業団アスリート

自分の身体と対話してベストコンディションを保つ(後編)(3 ⁄ 3)

Leo Vendram
Basketball

目次

自分の身体とよく対話する

「いつもより動けているとき、動けていない時は感覚的にわかります。ケガする時というのは、すごく調子よくて自分でもわからないぐらい何でもできてしまうような感覚になる。そこで身体のブレーキが効かなくなる感じで動くとケガにつながるんだと思います」
常に自分の身体と対話して、身体の状態を把握していることが、トップ選手の中でも怪我が少ないベンドラメ選手の強さです。ケガのリスクが高い動きかどうかを感覚的に察知しているのかもしれません。またこれ以上疲労が溜まると危ないと思った時にはトレーナーにケアをお願いしています。身体の状態を把握できているからこそ、適切なタイミングでケアできるのでしょう。
「ケガをした瞬間、まずは痛いとわかる。それが打撲系なのか、筋肉を伸ばしたことに起因するのか、それとも骨が痛いのか、それらはきちんと理解しないといけません。どこかが痛い、ではなく『どこが痛くて、どういう痛み』なのかがわかるからこそ、適切なケアができます。感覚的にそれを理解できているかどうかは大きいと思いますし、同じ怪我でも復帰までのスピードが違うと思います」
また、トレーナーさんにお願いするのは、特に筋肉の張りや凝りを緩和したい時だそうです。実際に身体を触ってもらい、施術をしてもらうこともあれば、トレーナーさんの指示を受けて低周波治療器なども使うとのこと。
「今使っている低周波治療器は小さいサイズで持ち運びができ、自分の部屋でやることが多い。ちょっとした空き時間に、ついでに使えるというのはありがたいです。僕はどちらかというと、面倒くさがり屋で、『自分で治せるかも』と考えがちですが、最新の機器も使っています」
最後に、高校時代は身体のケアに無頓着だったというベンドラメ選手に、部活生に向けたメッセージをお願いしました。
「高校生ぐらいの時は無理して頑張ることがあるかも知れませんが、ケアというか休む勇気も持っていないとダメだと思います。身体を休ませないと将来に関わる大きなケガにつながることもありますから。休める日があるなら休む、痛みを我慢せずケアに集中すべきだと思います。プロになってより強く感じでいますし、実践しています。(ケアに対する)意識をもつことが大切だと思いますし、自分の身体とよく対話をしてください」

<団体紹介>

サンロッカーズ渋谷

ホームタウンは渋谷区、青山学院大学青山学院記念館をホームアリーナとして活動しています。2000年に前身となる2つのクラブが統合し「サンロッカーズ」が誕生しました。2020年令和初の天皇杯優勝を果たし、2015年以来5年ぶり2度目の日本一となりました。

公式ホームページ:https://www.sunrockers.jp/

ベンドラメ 礼生さん

ポジション:PG(ポイントガード)
生年月日:1993年11月14日
身長/体重:183cm/83kg

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