プロ・実業団アスリート

選手の身体を知り尽くしベストパフォーマンスを引き出す(前編)(3 ⁄ 3)

SUNROCKERS SHIBUYA
Basketball

目次

選手を深く理解し、優しく手を添える

選手の身体に直接触れて、ケアやサポートをするのがトレーナーの仕事。身体や筋肉の構造、動き、無理な負荷など「知識」を習得しなければなりませんが、選手たち、とりわけトッププロとの付き合い方やコミュニケーション術を磨くことも欠かせません。小林T、原田ATに共通しているケア、リカバリーに対する考え方を教えてもらいました。
「我々にはトレーナーという肩書がありますが、決して強制はしません。本人が望む時間の使い方をすること、それが一番リラックスできると思っているからです。身体を触ったからといってすべて解決できるわけではありませんし、翌日、疲労感がゼロになるわけでないと思います。ただ、我々がケアをすることで、『ケアを受けたら明日頑張れる』という気持ちに選手たちがなる、そのメンタルがより大事なのだろうと思っています。もちろん手技の上手さは関係するでしょう。でも、人の手ではなく例えば低周波治療器を使ったことで『明日も頑張れる』となるならばそれに越したことはありません」というのが小林Tの考え方だそう。
トレーナーの仕事として、そういうメンタル面にも配慮することが重要だということ。「この人にリハビリ受けたから大丈夫、身体が良くなってきている。テーピングを巻いてもらったから安心してプレーできる。メンタル面において前向きになれる処置を施し、心身ともにサポートすることだと思っています」と、原田ATも同じ考えでした。
選手がトレーナーのケアを受けながら、何気ない会話をすることでリラックスできることもあるでしょう。低周波治療器を使って自分でケアを終えれば、あとは自分らしい時間の過ごし方ができ、そのほうがリラックスできる選手がいるかも知れません。大切なのはトレーナーとして、選手のことを深く理解すること。そして、最良のコンディションになるよう身体だけではなく、心もリラックスできる状態を保つことが、トレーナーの大事な仕事だということでしょう。

<団体紹介>

サンロッカーズ渋谷

ホームタウンは渋谷区、青山学院大学青山学院記念館をホームアリーナとして活動しています。2000年に前身となる2つのクラブが統合し「サンロッカーズ」が誕生しました。2020年令和初の天皇杯優勝を果たし、2015年以来5年ぶり2度目の日本一となりました。

公式ホームページ:https://www.sunrockers.jp/

小林 健太郎さん

原田 聖也さん

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