プロ・実業団アスリート

選手の身体を知り尽くしベストパフォーマンスを引き出す(後編)(1 ⁄ 3)

SUNROCKERS SHIBUYA
Basketball

目次

アスリートのコンディションを維持し、全力で試合や練習に臨めるような指導、サポートを行うのがトレーナーの役目。今回は「リカバリーケア」に焦点を当て、サンロッカーズ渋谷の小林健太朗トレーナー、原田聖也アスレティックトレーナーにお話を伺いました。国内最高峰のB.LEAGUEで活躍する選手たちは日々、最高のパフォーマンスを発揮して競い合います。そんな選手たちを陰で支えるのが2人のお仕事です。

バスケットボール選手に多い下肢の故障を防ぐ

身体が激しくぶつかり合う球技、バスケットボールではどんなケガが多いのでしょうか。その予防に役立つ筋肉の強化やトレーニングについてもお聞きしました。リハビリを担当する原田ATによれば「足首の捻挫や膝の半月板、靭帯の損傷が多い。圧倒的に下肢のケガが多く、それは(バスケットボールの)運動特性として、ダッシュや切り返し、ストップ&ジャンプなどといった動きを瞬時に繰り返すからでしょう。ハンドボールもそうですが、他の競技と比べて下肢への負担が大きいのです。ほとんどのバスケ選手は捻挫を経験しているかもしれません。それでも何とかプレーはできるから、という理由で無理をすることがあります。しかし軽度の故障でも脚全体の機能は落ちていますし、身体全体のバランスに影響してきます。だからこそ、そのケアやリカバリー、トレーニングが重要なのです」
身体を動かす時に脳はさまざまな感覚情報を処理して指令を出しますが、脚からの情報が動作に大きく影響するそうです。そのため、脚の機能を良好に保つことが重要です。
例えば腰に違和感がある、股関節に不調を感じているという場合でも、足首や脚全体を診てみると、その機能が低下していることがあり、それが原因となって腰や股関節に痛みが出ることもあるとか。自分のケガの原因となる箇所を把握することで、低周波治療器などによるケアも効果的に行うことができます。トレーナーにとっては、選手とのコミュニケーションを大切にしながら、少しでも早く、最良のコンディションをキープできるよう奮闘する日々が続きます。

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