アマチュア

リカバリーケアを支えにインカレ優勝を目指す(1 ⁄ 3)

Senshu University Basketball Club
Basketball

写真中央:クベマ ジョセフ スティーブ選手 写真右:工藤 太陽選手

目次

2022年に関東大学バスケットボール選手権で優勝を果たすなど、男子バスケットボールの強豪校として知られる専修大学。高校時代から名門校でプレーしてきた選手たちは、このバスケットボール部でリカバリーケアについても多くのことを学んできました。4年生のプレイヤーとしてチームを支えるクベマ ジョセフ スティーブ選手、工藤 太陽選手の2人に、日々のコンディショニングについて聞きました。

リカバリーケアの環境も充実した名門校

大学バスケットボールの強豪校は、学業との両立を行いながら日々激しい練習を行っています。専修大学の場合は生田校舎の体育館が練習の拠点です。

「基本的に平日の6時半から8時半に練習を行い、その後に自主練やリカバリーケアを個々人で行っています。それに加えて土日に練習試合や大会が入ってきますね」(工藤選手)

春先から年内までは大会が多く、5月の関東大学選手権大会にはじまり、6月には1年生が出場する関東大学新人選手権大会が開催。8月からは関東大学リーグ戦がスタートし、12月には全日本大学選手権大会(インカレ)が行われます。早い時期からそうした大会に出場し、活躍するためには、まずは「大学バスケに適応した身体づくり」が求められます。

「高校と大学の大きな違いは、まず身体の強さや大きさ。大学入学当初はその部分が不足していて、ディフェンスはろくに守れないし、オフェンスも通用しない状態でした。ただ僕たちのバスケットボール部では、トレーナーさんがウエイトを含めたトレーニングメニューをしっかり考えてくれるので、それを徹底して続けることで身体はかなり強くなりました」(工藤選手)

工藤選手の場合は高校卒業時から体重が5kgほど増加。家族や地元の友達から「体つきが変わった」と言われることも多いそうです。
またリカバリーケアについても、高校時代から環境や考え方が変わった部分が多いとのこと。体育館は使用できる時間が限られているため、練習前のケアやリカバリーケアは個々人で行うことが多いですが、トレーナーの指導のもと、全員でケアを行う時間も定期的に設けられているとのこと。

「僕の高校にはトレーナーがおらず、ストレッチをせずに走り込みや練習に入るのも普通でした。僕個人としても『練習後のリカバリーケアとか別に必要ないっしょ』と思っているような状態でした。それが大学に入って正しい身体のケアの方法を教わり、それを練習の前後に行ったり、低周波治療器なども使うと、身体の感覚がぜんぜん違うことがわかりました。『高校時代の自分はリカバリーケアが不足していてパフォーマンスを下げていたんだな』と今になって痛感しています」(工藤選手)

スティーブ選手は福岡第一高校時代に全国制覇を経験しており、「高校の頃から身体のケアの大切さは感じていた」とのこと。大学ではさらに充実したリカバリーケアの環境を活用できるようになりました。

「今は練習前後にストレッチなどを行うほか、必要に応じてトレーナーの方々にアイシングやマッサージ、低周波治療器を使ってのケアなどをしてもらえます。高校時代もトレーナーはいましたが、低周波治療器を使うことはなかったですし、ケガや傷みがあるときのサポート体制も今は非常に整っています」(スティーブ選手)

そうしたリカバリーケアを大きな支えにしながら、今のチームは「インカレ優勝」という大きな目標に向けて邁進しています。

「他の大会は関東圏内のものですが、インカレは日本一の大学を決める大会なので、このメンバーで優勝を経験したいです。今は下級生もすごい選手ばかりなので、自分は試合に絡むのもなかなか難しいですが、4年生として積極的に声がけを行って、チームを引っ張る役割を果たしていきたいです」(工藤選手)

「僕はゲームキャプテンとしてチームを引っ張るエネルギーを出していきたいです。またセンターのポジションでは、ディフェンスの部分、リバウンド部分では特に、どのチームにも絶対に負けない存在感を見せたいです」(スティーブ選手)

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