1時間以上は湯船に浸かる
練習後のリカバリーケアも欠かすことはありません。コートから出てシャワールームに向かうと、チームのルーティンでもある温冷交代浴を行います。その後は疲労度に応じて、トレーナーのマッサージを受けることもあれば、ストレッチを含めたセルフケア。主に使用する器具はローラー、空気圧マッサージ器などです。短いときは10分程度で切り上げますが、長いときは1時間ほどかけて入念に手入れをします。
「ケアに時間をかける部位は、疲労が溜まりやすい太もも、ふくらはぎです。ウエイトトレーニングのあとは、肩が硬くなることが多いので、ほぐすこともあれば、超音波を使用することもあります」
身体のメンテンナンスは帰宅後も続きます。津屋選手の場合、夕食後の入浴には人一倍時間をかけています。リラックスした状態で1時間以上は湯船に浸かり、身体をゆっくりと休めます。
「熱い湯がぬるくなるまで浸かっています。気がつけば、2時間くらい風呂の中にいることもあるので」
そして、入浴後はまたストレッチ。1日の疲れが抜けていくのを感じながら、じっくり筋肉を伸ばします。
「個人的にはこのリズムで過ごしていると、質の良い睡眠を取ることができるんです。深く眠るために行っているところもありますね。睡眠は本当に大事。疲れの抜け具合がまったく違ってきますから」
自宅でのリカバリーケアが習慣化してからは翌日の疲労回復が早くなり、日々のパフォーマンスアップにつながっていると言います。大学時代までは練習後のケアだけで終わらせていましたが、就寝前までコンディショニング管理に気を使うことで、身体の状態はより良くなったそうです。