
プロバスケットボール男子のBリーグ1部で活躍しているトッププレーヤーたちは、どのようなリカバリーケアを行い、いかにコンディションを整えているのか。プロ4年目を迎えるサンロッカーズ渋谷の盛實海翔選手に毎日の過ごし方を聞きました。
準備の前の準備には約1時間かける
得意のドリブルでするすると相手を抜き去り、巧みなシュートで観客を魅了する。2022-23シーズンはシューティングガードとして56試合に出場し、1試合平均4.5点を記録。盛實海翔選手は華麗なプレーで脚光を浴びることが多いものの、派手な一面ばかりではない。
プロアスリートとしてのコンディション管理は徹底しています。睡眠は質も重要視し、マットレス、枕などの寝具にもこだわるほど。体調管理への自己投資は惜しみません。睡眠時間は最低6時間。平均7、8時間は寝ているようです。
「睡眠時間が短いと、次の日に影響を及ぼしますし、疲労も抜けにくくなりますから大切にしています」
ロッカールームでは明るい笑顔を見せながら、チームメイトとふざけ合うことはありますが、一人になると、いたって真面目。毎日の食事の栄養バランスも考えており、毎朝、起床してすぐにプロテインを飲むのは習慣。朝食を取れば、仕事の支度を始めます。練習開始の1時間前には千葉県柏市内の体育館に足を運び、準備運動をスタート。ストレッチから始まり、体幹トレーニングで体のコアに軽く刺激を入れていきます。トレーナーから渡されたメニューを一つひとつ丁寧にこなし、バスケットシューズを履く前にはラクロスボールで足の裏をゆっくりとほぐします。
「準備の前の準備のようなものですね。個人それぞれ違うやり方があると思います。僕の場合、すべてのルーティンを行うと、約1時間近くは必要になってきます」