アマチュア

単身ゴルフ留学でプロを目指す(1 ⁄ 3)

Momoka Ando
Golf

目次

日本の高校を卒業し、現在はアメリカの南ミシシッピ大学にゴルフ留学している安藤百香選手。すでに現地での学生生活は3年が経過しました。夏季休暇で一時帰国していた本人に渡米した経緯、アメリカでの大学生活、将来のビジョンなどについて聞きました。

全額奨学金でアメリカへ単身ゴルフ留学

いまゴルフに打ち込んでいる高校生たちと同じように安藤選手も進路で悩んでいる時期がありました。高校卒業後、すぐにプロテストに合格できるのはほんの一握りです。当時、埼玉栄高校のゴルフ部に所属していた安藤選手の頭には、3つの選択肢があったと言います。
「研修生(ゴルフ場で働きながら練習し、プロを目指す選手)、日本の大学、アメリカの大学。最終的には英語力を身につけることができ、多くの経験が積めると思い、留学の道を選びました」
本格的な準備を始めたのは、高校2年生の冬から。ゴルフの実績と技能で奨学金制度を利用し、進学できる大学をリストアップするところからでした。そして、留学エージェントを通じ、希望する大学へ高校時代の実績、平均スコア、スイングの映像などのデータをまとめて送りました。当然、ゴルフ留学であっても、英語力は必要です。南ミシシッピ大学に求められたのはTOEFL71点以上、またはSAT(学力テスト)で1050点以上の成績を残すこと。
「英語はもともと得意ではありませんでしたが、少しずつ勉強しました」
気になるのは留学費用。奨学金制度の種類によりますが、安藤選手が利用したのは、ほぼ個人負担のないタイプです。
「日本とアメリカの渡航費以外は、ほぼ全額奨学金でまかなってもらっています。この事実をもっと多くの人たちに知ってもらいたいです。想像しているよりも費用負担はありません。私自身、両親に金銭的な負担をかけたくないという思いもありましたから」
授業料、寮費、施設利用費、遠征費などの負担もなし。コース代の費用もかかっていません。アメリカの大学スポーツは日本以上に盛んですが、文武両道は絶対条件。規定の学業成績をクリアしなければ、奨学金が減らされ、さらに練習にも参加できなくなります。試合にも出場できません。ゴルフ部に限らず、奨学金制度を利用して入学してくる野球、アメリカンフットボール、サッカーなどの他の大学アスリートも同様です。

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