
常にベストパフォーマンスを求められるプロのアスリートにとって日々のコンディショニング管理はとても重要です。特に女性アスリートは毎月の月経と上手につきあっていく必要があります。月経前は女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが大きく変動し、PMS(月経前症候群)の症状を引き起こすことも。個人差はありますが、多くの女性が悩んでいるPMS。アスリートだから気をつけていること、向き合い方などを女子ハンドボールチーム“オムロン ピンディーズ”の宇野史織さんに伺いました。
年齢と共に変化するPMS(月経前症候群)の症状
今シーズンからピンディーズに新たに加入した宇野さん。小学校4年生から始めたハンドボールは、中学、高校、大学と続け、卒業後は愛知県の実業団チームに所属していました。「ピンディーズに加入してからは、ハンドボールに集中できる環境があるのでありがたいですね。」と言います。そんな宇野さんですが、社会人になった頃からPMSに悩まされるようになったそう。「高校や大学時代は月経痛などの症状があることもありましたが、自分自身あまり気にしたことがなかったんです。でも、年齢を重ねるごとにいろいろな症状を感じるようになりました。私の場合は痛みだけでなく情緒不安定になったり、集中力がなくなったり。精神的な部分で影響が出るようになり、最初はなぜそういった症状がでるのかも理解できてなくて、不安になることもありました。でも、これが月経前に起こるものだとわかってからは、落ち着いて向き合えるようになったかなと思います。」PMSの症状は個人差があり、全く症状が現れない人もいれば、寝込んでしまうほど症状が重い人もいます。そのため、症状の辛さなどが周りに理解されないことも多く、無理をしてしまったり、ストレスを抱えることも多いのが現状です。