個人差があるものだからこそ理解が必要
月経とどう付き合っていくのか、これは年齢に関係なくスポーツを行う多くの女性が抱える悩みだと思います。年間通して多くの試合とトレーニングをこなすハンドボールというハードなスポーツのプロアスリートとして、普段どのようにPMSと向き合っているのかを伺いました。「PMSの症状って本当に人それぞれで、有効な対処方法もさまざまなんです。私の場合は、カフェインをとってしまうと情緒が不安定になってしまう傾向があるので、月経前はカフェインを摂らないようにしています。月経が始まり2~3日目あたりは痛みがひどくなるので、市販の痛み止めは欠かせませんね。」
月経期間中のトレーニングについては、体調に合わせて自主練習はセーブしながら、チームの練習はできるだけ通常通りにこなすようにしているそうです。とはいえ、「どうしても体がだるくなったり、力が入らなくなったり、いつもより集中力もなくなってしまうので、ケガをするのが怖いですね。そういった時はあまり無理をしないように、いつもより緊張感を持って取り組んでいます。あとは、トレーナーにも相談して、体調に合わせたトレーニングメニューのアドバイスを受けたりしています。」月経周期の乱れにより、精神的な部分に症状が出る場合もあり、そういった場合は周りに相談するのも一つの手段です。あれ?いつもと違うな、と周りが気づきサポートしてあげることも大切。宇野さんも、月経前には自分自身がコントロールできなくなることもありチームのメンバーに「今日はダメだ」と相談することも。そんな時「月経前だから仕方ないよ」と声をかけてくれることで気持ちを持ち直せることも多く、助けられていると言います。