女性アスリート

自分でコンディションを把握し、周囲に伝えることが大事(3 ⁄ 3)

University of Tsukuba Women's Handball Team
Handball

目次

トレーナーは婦人科とのパイプ役になる

ハンドボール選手は厳しい体重管理を強いられる体操、フィギュアスケート、陸上競技などに比べると、無月経に悩まされる数は少ないものの、ゼロではありません。実際、竹上トレーナーも複数人、見てきたと言います。
「外から見ただけではなかなか気づくことはできないので、選手側から相談してもらうことが前提になります。その場合は婦人科を紹介し、状態に応じて、治療できると思います。ピルなどの薬を使うこともあれば、それぞれ対処方法があるでしょう。私が見てきた例では、時間をかけて治し、最終的にはしっかり生理がくるようになりました。将来的な病気、ケガのリスクを減らすことにもつながります。目先のストレスの種が一つ減ることで、競技により集中できるようにもなると思います。トレーナーに相談してもらえれば、婦人科とのパイプ役になってくれるはずです」
北欧のノルウェーにコーチ留学し、現地でプレーヤーとして活躍した山田監督は、日本社会の中でも性別に関係なく、自分の意見をはっきりと伝えることの大切さを強調していました。
「月経に関するコンディショニングについても、言うべきことは言えるようになっていかないといけません。幸せになるためには健康が大事ですし、自分のコンディションは大切です。幼少期から教育の問題もありますが、少しずつマインドを変えていきたいです」
月経とコンディショニングにおいて、無理と我慢は禁物です。

<団体紹介>

筑波大学女子ハンドボール部

公式ホームページ:https://tsa.tsukuba.ac.jp/handball-w/

山田 永子監督

竹上 綾香さん

筑波大学ハンドボール部 トレーナー

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