プロ・実業団アスリート

大きなケガを乗り越えて選手復帰へ。低周波治療器を使ったセルフケア(1 ⁄ 3)

JAPAN RUGBY LEAGUE ONE
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2019年のワールドカップ日本大会も呼び水となり、近年ますます多くの人々を魅了しているラグビー。対戦相手と直接ぶつかり合い、ボールを奪い合うパワフルなスポーツだけに、選手は常にケガと向き合い、しっかり身体をメンテナンスすることが求められます。ジャパンラグビー「リーグワン」で実業団選手として活躍する土井暉仁(どいあきひと)選手に、日頃のコンディショニングについて聞きました。

セルフケアへの意識を変えた、大きなケガの経験

両チームがスクラムを組んでぶつかり合い、ボールを抱えた選手がダイナミックにフィールドを駆け抜ける――その迫力たっぷりのパフォーマンスによって観客を熱狂させるラグビーは、それゆえに選手の身体に強い負荷がかかるスポーツでもあります。

「肉弾戦みたいな戦い方もしますし、身体に疲れが溜まりやすいスポーツだと思います。足首や手首の捻挫だったり、肩や首を負傷したり、細かなケガを負うこともとても多い。そういったケガを抱えながら続けていかなければいけない。ラグビーにはそういう面がありますね」

しかし、身体のメンテナンスについて、以前はそれほど積極的には取り組んでなかったのだそうです。

「コーチやトレーナーから、ケアの大切さについてはよく言われていたのですが、学生の頃だったら寝ることが一番のリカバリーになっていて(笑)。ケガをした時などはトレーナーに頼りっぱなしでした。最低限、気になるところがあればストレッチをしたり、クラブハウスに置いてある機器を使って疲れを取り除いたりはしていましたけど、意識的に取り組むタイプではありませんでした」

そんなケアに対する意識が変わったのは、大きなケガを負ったことがきっかけでした。

「手術するような大きなケガの経験はずっとなかったのですが、2年前にジャンプして着地した際、左膝に膝蓋腱断裂(しつがいけんだんれつ)というケガを負ってしまって。それから復帰の目処が立たない状況が続きました。それまではトレーナーにたよっていただけだったので、自分でも出来る限りのことをやらないと駄目だなと思ったんです」

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