
リカバリーケアは、食事や睡眠と同じくらい重要なもの
高校ラグビー界屈指の名門チームとして名を馳せる東福岡高校。2022年も「全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会」と7人制の大会「全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会」で共に準優勝を飾るなど、華々しい成績を上げています。キャプテンとしてチームを牽引する大川虎拓郎さんは、さらなる高みを目指して日々練習を重ねる中で、リカバリーケアの重要さをかねてから意識していました。
「良い練習をするためには良い休憩が必要だと先生から言われていました。リカバリーケアは本当に大切なものだと考えています。1週間に1回のオフの日には整骨院に行ったり、ゴルフボールやテニスボールを身体に当ててケアをしたり、あとは入浴中に身体を揉んだり。食事にも気を遣っています」(大川さん)
ケガを避けるためにはリカバリーケアだけでなく、事前のケアも重要です。スクラムの最前列で直接相手とぶつかり合うプロップというポジションでチームを支える茨木海斗さん。東福岡高校ならではのウォームアップの取り組みを語ってくれました。
「練習前や試合前、東福岡高校はチーム全体ではなく、自分たちでそれぞれウォームアップを行っています。そこは他のチームとは違った取り組みかもしれません。メンバーそれぞれ、しっかりとケアをしておきたい部位は違います。自分が怪我をしそうなところを把握して、それぞれがしっかりとウォームアップします」(茨木さん)
時には格闘技のように相手と組み合い、ボールを奪い合うラグビーは、パワーとフィジカルの強さが何よりも求められるスポーツです。より強く成長するための課題について伺うと、二人とも「身体づくり、体力づくり」を真っ先に挙げました。
「自分はまだ身体が細いので、身体をつくるためにもっと頑張って筋トレなどに取り組み、持久力を上げていきたいですね」(大川さん)
「自分は体重があることもあって、試合の後半の体力維持が課題です。しっかり60分戦えるように 体力を強化していこうと思っています」(茨木さん)
そうしたパフォーマンスの向上には、リカバリーケアは不可欠なものです。
「ラグビーチームとして強くなればなるほど、リカバリーケアは本当に重要なものになってくると思います。しっかりリカバリーしないとラグビーを続けていくことができません。自分のなかでは食事や睡眠と同じような位置づけですね。ラグビーをする以上は、いちばん欠かせないもののひとつです」(大川さん)