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さまざまな世代が集う陸上クラブが注力しているリカバリーケア(1 ⁄ 3)

Nature Track&Field
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沖縄・恩納村を拠点に活動している陸上競技クラブ「Nature(ナチュール)」。小学生から大人までが所属するこのクラブでは、さまざまな世代が一緒にトレーニングに取り組みながら、アスリートとしてのさらなる成長を目指しています。身体のコンディショニングにも特に注力しているという同クラブの富田監督と高校生アスリートの名嘉眞選手、伊波選手に陸上競技におけるリカバリーケアについてお聞きしました。

ケアをしっかりすることで、選手の輝く瞬間が生まれる

自身の持つ記録を更新することが常に目標となる陸上競技においては、いま出せるパフォーマンスの「その先」を目指した練習を続けていくことが求められます。だからこそリカバリーが重要になると、陸上クラブ「Nature」の富田監督は語ります。

「陸上競技は走るイメージが強いと思いますが、跳ぶ種目も投げる種目もありますし、どの競技も全身を酷使するものです。そのうえで、自分の限界に近いところでの練習を続けていきますから、毎日のリカバリーは欠かせません。しっかりリカバリーをして一番良いコンディションを作ってこそ、質の高い練習をすることができます」(富田監督)

そうしてケアに取り組み、身体の疲労を取り除くことは、ケガの抑制にもつながります。

「ケガをすると、どうしても練習の時間が取られてしまうので、本来出せるはずだった記録やパフォーマンスを出すことができなくなります。普段のコンディショニングをしっかりすれば結果が変わってくるし、それによって選手たちの輝く瞬間が生まれる。その意味でもリカバリーケアは大事です」(富田監督)

練習後のリカバリーケアのために、クラブではさまざまなケアの方法を用意しています。それらを戦略的に組み合わせることで、選手たちの身体のコンディショニングに努めているのだそう。

「練習後のケアのためには、ストレッチポールや低周波治療器、アイシング機材、マッサージローションなどを活用していますね。試合のスケジュールを見据えて、そこから逆算して、いろいろな種類のケアをうまく使い分けながらコンディショニングを図ります。選手たちひとりひとりにトレーナーをつけることは難しいので 低周波治療器などを使ったセルフケアがメインになってきます」(富田監督)

クラブが低周波治療器を導入したのは昨年のこと。新型コロナウイルスの影響で競技大会のスケジュールが大きく変動し、選手が8週間連続で試合に臨まなくてはならなくなったことがきっかけでした。そういった過酷な日程のなかでも、選手が試合で最高のパフォーマンスができるよう、低周波治療器を活用し始めました。

「アイシングの場合、冷やしたい部分以外の筋肉も冷えてしまうところがある。低周波治療器は、使いたい部分にピンポイントでパッドを貼って、自分の好みに合わせた強度でケアできる。そこが重宝しています」(富田監督)

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