シーズン中はコンディショニングとトレーニングのバランスが大事
ピッチャーの石本選手は熊本出身。独立リーグに属する徳島インディゴソックスでのプレーを経て、地元・熊本初のプロ野球チームとなった火の国サラマンダーズに加入しました。
「やはり地元でプレーできるのはとても嬉しく思います。地元のファンやスポンサーさんも熱心に応援してくれていますし、いろいろな場面で熊本は野球熱が高いなと感じます」(石本選手)
熊本でも多くの試合が行われる長いリーグ戦を戦い抜くために、石本選手は身体のケアに注力したと言います。
「サラマンダーズに来て、トレーナーでもある馬原(孝浩)監督といろいろと話をするなかで、それまでよりも能動的にケアを受けるようになりました。パフォーマンスを発揮するためには技術の向上も必要ですけど、身体のコンディションを整えることがシーズン中は特に大事で。2022年のシーズンは、トレーナーとも密に話し合って身体の状態をしっかり確認しながらやり切ることができたと思っています」(石本選手)
身体のコンディショニングと同様に、トレーニングも怠ることはできません。石本選手にとって2022年は、その両者のバランスが大事だということを痛感した1年でした。
「シーズンを通して身体のケアの方に重きを置いていたので、ウェイトなどのトレーニングが足りない分、シーズンの後半に力が落ちてしまった感覚がありました。シーズン中もフィジカルのトレーニングは大事ですね」(石本選手)
ピッチャーの石本選手は肩肘に強く負荷がかかります。そのケアはトレーナーの治療をベースに組み立てているのだそう。
「その日の調子や悪い部分は、試合前のキャッチボールやアップの段階で自分自身で明確にわかるんです。それをトレーナーに伝えて、基本的にはグラウンドで治療してもらいます。そのうえでセルフケアもしっかり行います。投げ終わった後は、肩周りと股関節のストレッチをして、アイシング。時間があればジョギングを入れます。最後に、帰宅してから温冷交代浴をします。」(石本選手)
一方で、腰の部位のケアには低周波治療器を活用しているとのこと。
「バス移動をすると、どうしても腰が固まってしまって動きが悪くなる感覚があるので、ほぐすような感じで低周波治療器を使っています。疲労が緩和される感覚がありますね」(石本選手)
選手としてプレーを続けるために重要なのは、自身の身体をよく知ること。石本選手はそう考えています。
「試合前、練習前の準備をしっかりやることをいつも心がけています。ケガを防ぐ意味でも、自分の身体を知るってことが一番大事かなと。自分の身体をちゃんと知っておかないと、不調や違和感に気づくことができないので」(石本選手)