プロ・実業団アスリート

技術よりも、フィジカルの強化とリカバリーケアを重視する戦い方(3 ⁄ 3)

HINOKUNI Salamanders
Others

目次

自分の身体に目を向けることで成長の手応えを感じる

内野手の松本選手は、火の国サラマンダーズの前身である社会人野球の熊本ゴールデンラークスに所属し、その後に独立リーグのオセアン滋賀ブラックスへ。そして新たに立ち上がった火の国サラマンダーズへと戻るように移籍しました。リーグ戦を戦ううえでは、筋力を維持する身体作りに積極的に取り組んでいます。

「シーズンに入ると試合でエネルギーを消費することもあって、どうしても筋力が落ちがちで、後半になるとバテてしまったりもする。そこで1年間を通してウェイトトレーニングに丁寧に取り組みました。それと、初動負荷トレーニングというもので身体の柔軟性を補う。この2つのトレーニングを両立してきました」(松本選手)

フィジカルをしっかり育てるというその考え方は、トレーナーの立場にもある馬原監督の指導が大きく影響しているようです。

「僕は技術練習ばかりして、これまでの野球人生を歩んできましたが、馬原監督はウェイトトレーニングを重視していて、技術練習だけしていてもダメだという考え方なんです。そういうフィジカルをメインに置く考え方は自分にはなかったので、ウェイトトレーニングに対する意識はものすごく変わりました」(松本選手)

リカバリーケアに関しては、比較的小柄な体格をカバーしたいという思いもあり、学生の頃から自分なりに情報を集めてしっかり実践してきたという松本選手。さまざまなケアを使い分けて、身体の自己管理を行っています。

「もちろんトレーナーのケアも受けるのですが、試合前と中日は必ず整骨院で治療をしてもらっています。セルフケアにもかなり時間をかけていますね。マッサージガンはバッグに入れていて練習の前後などで使います。筋膜ローラーは朝や寝る前にハムストリングスに当てたり。低周波治療器は移動中に使うことが多いですね。ケアは下半身中心で、下が動けば上半身もついてくるかなと考えています」(松本選手)

松本選手は火の国サラマンダーズに加わる1年ほど前、足に大きなケガを負いました。もう絶対にケガはできない—そんな思いもあって、リカバリーケアやトレーニングに熱心に取り組んでいます。

「今も痛みは残っているのですが、たくさんのトレーナーがいてケアをしていただけているチームの環境のおかげで野球が続けられています。ただ、自己管理できる部分はトレーナーの手を借りずに何とかできればと思っています。低周波治療器も、ケガの経験がきっかけで使い始めました。移動中は低周波、寝る前はマイクロカレントモードでケアをしています」(松本選手)

自分の身体にしっかり目を向けられるようになったことで、さらに成長できる手応えを感じていると松本選手は語ります。自分の身体をよく知り、フィジカルの強化とケアを重視すること。そんな戦い方で、火の国サラマンダーズは次の高みを目指します。

<団体紹介>

火の国サラマンダーズ

社会人野球・熊本ゴールデンラークスを母体として、2020年に設立。2021年に開幕した九州アジアリーグ所属。2021年、2022年にリーグ連覇を達成。地元・熊本で開催された2022年のグランドチャンピオンシップ(独立リーグ)にて初優勝した。
公式ホームページ:https://salamanders.jp/

有田 光輝さん

ポジション:キャッチャー
生年月日:1999年8月30日
身長/体重:175cm/80kg

石本 裕大さん

ポジション:ピッチャー
生年月日:1995年12月17日
身長/体重:174cm/70kg

松本 陽雅さん

ポジション:内野手
生年月日:1998年3月23日
身長/体重:166cm/67kg

SHARE

Back