細かな部分に目を向けて、心身を整える大切さ
ケガを予防し、疲労を溜めないようにするには、食事や筋力トレーニングで身体の基礎をつくることも大切です。
「女子バレー部の練習にはウェイトトレーニングのメニューもありますが、トレーナーさんに自分の課題や目標を伝えて助言をもらって、それぞれが工夫したトレーニングを行っています。私もただ筋力アップを目的とするのではなく、筋肉の使い方や動きのスピードを意識して、バレーのプレー向上につなげる意識でウェイトトレーニングに取り組んでいます。それから、大学入学後は自炊の機会が増えて食事にも意識が向くようになりました。技術だけではなく身体づくりについても学ぶことが多いですね」
チームとして一番の目標は全日本インカレでの優勝。その足がかりとして、まずは春のリーグ戦に向けて練習を重ねている最中です。4月からは新3年生になる鉾久さんは、個人としては安定して試合に出場することが目標ですが、そこには高いハードルが待ち受けています。
「私と同じポジションでレギュラーを務める先輩はチームのキャプテンですし、簡単には追い越せない存在です。だからこそ自分と向き合う時間を大切にして、それから、私はセッターとしては身長が高い方なので、高さを活かしたプレーを武器にチームを助けられたらと思っています」
本気で日本一を目指すチームは練習から非常にレベルが高く、「常にチームで話し合い、自分と向き合うことができる環境では、人間的な成長も実感できています」と鉾久さん。身体のケアに取り組むことも、自身の成長につながっていると感じています。
「バレーを通じて自分の身体に向き合うなかでは、『細かい部分に目を向けることで、自分の心身の状態を良くしていける』ということがわかりました。この学びは他の行動にも置き換えることができると思います」