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マウンテンバイクで戦い続けるための身体作り(3 ⁄ 3)

Kohei Yamamoto
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自転車を長く楽しむためにも、低周波治療機を活用したい

そうやって身体のケアを続けながら第一線での活躍を続け、最後の大舞台となったのが2021年の東京オリンピックのレースでした。「スタートからゴールまでずっと幸平コールを受けながら走れて、あんなに幸せな体験は本当になかったです」とそのレースを振り返ります。

「オリンピックのような世界大会が日本で開催されて、そこで走れる機会は、僕にとって最初で最後。コロナ禍の開催で大変なことは多かったですが、なぜかマウンテンバイク競技はお客さんが入れて、チケットも完売。観客がいるなかで走れたことも、日本人の僕だけは家族がいる中で走れたことも、本当に幸せでした。30代に入ってからは、マウンテンバイクの楽しさを伝えたい、広めたいというのが僕の活動の原動力の一つだったので、東京オリンピックはその目標を叶えられる場所でもありました」

その後の山本さんはYamamoto Athlete Farmという組織を設立。世界で戦う競技選手の育成や、マウンテンバイクの普及活動に情熱を注いでいます。自身が代表を務めるMTBチーム「TEAM Athlete Farm SPECIALIZED」では、所属する北林力選手が2023年の全日本選手権大会で見事に優勝を果たしました。

「今は10月末に行われるアジア選手権の優勝と、その優勝で出場権を獲得できる2024年パリオリンピックを目標に据えています。またYamamoto Athlete Farmでは、次世代の育成と普及活動を兼ねた『レインボーカップ』というレースや、より気軽に参加が可能な『ダート・クリテリウム』というイベントも開催していて、世界を目指す活動と普及活度の両方をこれからも継続していく予定です」

なお山本さんは選手生活の第一線からは退いたものの、今年も全日本選手権には出場しており、10位入賞を果たしています。

「『常にマウンテンバイクを楽しんでいる自分でいたい』というのが僕のモットーなので、動ける限りはレースに出たいですし、興味のある種目にもどんどん挑戦をしていきたいです」

世界の第一線で戦ううえでも、長く自転車を楽しむうえでも、低周波治療器のようなリカバリーケアのデバイスを「取り入れるといいでしょうね」と話します。

「どんな一流選手でも、身体のケアをしてくれるスタッフが毎日帯同してはくれませんし、遠征先や自宅ではセルフケアが求められる時期もあります。そうしたときに、コンパクトで持ち運びがしやすい低周波治療器は非常に役に立つと思います。また第一線の選手生活から退いたあと、僕は身体のケアもサボりがちになっているのが正直なところですが、そんな一般のライダーにとっても、人の手を借りずに自宅でも使える治療器は非常に便利なアイテムだと感じています」

<プロフィール紹介>

山本 幸平さん

1985年8月20日生まれ
北海道幕別町出身

北京オリンピックから4大会連続オリンピック日本代表を務め、全日本選手権では12度の優勝、アジア選手権では10度優勝。2013年には世界ランキング11位を記録した。現在はYamamoto Athlete Farm代表として選手育成や競技の普及に務めながら、今もプレイングマネージャーとしてレース活動を継続中。

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