プロ・実業団アスリート

試合前に筋肉に刺激を入れる(1 ⁄ 3)

Miwako Osanai
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文京学院大女高校を卒業後、バレーボールVリーグ女子1部の日立Astemoリヴァーレに加入して8年目。キャプテンの長内美和子選手は実業団に入り、いまだに長期離脱につながる故障らしい故障はないと言います。コートに立ち続ける26歳は、なぜケガをほとんどしないでしょうか。

少し筋肉痛があるほうがよく動ける

長内選手の出場記録を見てみると、まだポジションをつかみきれていなかったルーキーシーズンを除けば、2シーズン目からコンスタントに試合数を重ねています。休みなく出場できる理由はきっといくつかあるはずです。本人に理由を聞くと、開口一番に「身体が丈夫なんです」と柔和な笑みを浮かべていました。
「一般的にケガの少ない選手といえば、身体が柔らかいイメージを持っているかもしれませんが、私はすごく硬いんですよ」
アスリートの身体も十人十色。準備やリカバリーケアの方法もそれぞれ。長内選手は練習前、試合前に筋肉をほぐし過ぎないように意識し、筋肉を伸ばすストレッチもほどほどにとどめています。マッサージローラーなどの器具を使用することはあるものの、筋肉が緩みすぎないように気を付けています。試合の2日前、1日前に欠かさないのは、筋肉に刺激を入れること。全体練習前に時間をつくり、瞬発力を高めるスピード系のメニュー、体幹トレーニングなどを行っています。20kgほどのバーベルをぐっと上に持ち上げるスピード系のトレーニング3回×3セットとスクワットを5回×3セットするなど、自分に合ったメニューを30分程度で終わらせます。遠征先で器具がないときは、同じくらいの体格の渡邊彩選手を担いで、スクワットをしているようです。
「私の場合、少し筋肉痛があるくらいのほうがよく動けるんです。自分の身体に合った準備の仕方があると思います」

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