プロ・実業団アスリート

試合前に筋肉に刺激を入れる(3 ⁄ 3)

Miwako Osanai
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目次

練習後のケアに費やす時間は1時間半

長内選手は1年前の2022年から新たなリカバリーケアも取り入れています。練習後、チームでストレッチ、マッサージなどのケアを終えて自宅に戻ると、毎日のように弁当箱サイズの器具を準備。小さめのパッドを太もも、ふくらはぎ、大きめのパッドは腰に貼ります。オムロンの低周波治療器です。
「自宅ではバレーボールのプレー映像を見ながら筋肉をほぐすことが多いです。持ち運びできるサイズなので、遠征先にも持参しています。試合後は会場からホテルまでのバス移動に使用することもあります。時間を有効に使えるので、とても重宝しています。よく使うモードは、リカバリーモードの3(たたくパターン)、ペインケアモードの2(指で押すパターン)。使用を始めてから、疲労の抜けが変わった気がします」
低周波治療器は就寝前に使用することが多く、翌日の練習に向けて、少しでも疲労を抜くために欠かせなくなっています。年齢を重ねるごとに、身体の変化をしみじみと感じています。24歳を超えたあたりから、より実感するようになってきました。
「疲労が抜けにくくなってきた気がします。年々、リカバリーケアにも気を使うようになってきています。チームでのストレッチ、マッサージに加え、セルフケアを含めると計1時間半くらいはケアに時間を費やしていると思います」
長内選手にとって、ケガがないのは強みの一つ。ただ、高校時代には苦い経験もしました。3年時の春高バレー(全日本高校選手権)前に左足首を捻挫し、無理して試合に出場。エースとして欠場する選択肢はなかったのです。膝下くらいまで内出血するほどでしたが、病院にも行かずにコートへ。チームはベスト4まで進んだものの、「ほとんど跳べなかった」と苦笑します。その後、半年は痛みが残り、実業団のスタートも出遅れました。
「ケガをすれば、まず病院に行くことですね」
昔から責任感の強さは変わりませんが、今はケガなくコートに立ち続け、チームに貢献する役割もあります。昨年から日立Astemoリヴァーレでキャプテンを務めており、今季は2年目。2023-24シーズンも主力のアウトサイドヒッターとして、準備とリカバリーケアに気を使い、フル稼働していくつもりです。

<団体紹介>

日立Astemoリヴァーレ

1980年11月21日に日立佐和女子バレーボール部(当時)として発足。現在まで、黒鷲旗全日本選抜大会で準優勝3回、天皇杯・皇后杯で準優勝2回、V1リーグ準優勝1回。初優勝に向けチーム一丸となり活動している。

公式ホームページ:https://www.hitachiastemo.com/jp/rivale/

長内 美和子さん

ポジション:アウトサイドヒッター
生年月日:1997年7月19日
身長:175cm

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