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低周波治療器はお守りのような存在(2 ⁄ 3)

Nozomi Tanaka
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目次

体感トレーニングしながら低周波治療器を利用

2023年の初め頃からオムロンの低周波治療器を使うようになった田中選手は、身体のリカバリーケアの目的だけではなく、専門的なトレーナーの指導のもと、体幹トレーニングを行う際にも使用していた時期があると言います。
「そのときは、身体の左右のバランスが気になっていたんです。あまり使えていなかった片側の筋肉に低周波を流してからトレーニングをしていました。電気で刺激をすると、脳が刺激をキャッチし、筋肉をより使えるかなと思ったんです」
当時、左右差の改善に取り組んでいたのは足ではなく、腕でした。肩甲骨を使って後ろ方向に引く『腕振り』は、ランニングには欠かせない動作。田中選手はチューブトレーニングで腕を後ろに引く力を鍛えているときに低周波治療器を利用していたようです。
「トレーニングの前だけではなく、トレーニングしながら使用することもありました。腕が後ろに大きく引けないときに背中の肩甲骨辺りにパッドを貼り付け、低周波の強さをコントロールして使っていました」
低周波治療器を活用した体幹トレーニングの効果はあったようです。左右のバランスは修正され、パフォーマンスの向上にもつながったと言います。2023年9月にはベルギーで開催された世界の強豪が集うダイヤモンドリーグの5000mで自身の持つ日本記録を更新する14分29秒18をマークし、3位になっています。

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