コンディション管理をして70歳までトレーナーを続けたい
「昔と比べると、プロボクサーのリカバリーケアへの意識は本当に変わりました。選手たちは、自分の身体と真摯に向き合っています」
34歳で現役を退き、指導歴16年になる小林トレーナーはしみじみと話します。選手が先進的なトレーニングを入れてコンディショニングに気を使うなか、トレーナーも身体のメンテナンスを怠ることはできないと言います。
「僕らも身体と向き合わないと。走ることもそうだし、筋力トレーニングもそう。僕が尊敬するトレーナーさんたちも、やっぱり鍛えています。当たり前ですが、その分、リカバリーケアもしっかりしないといけないと思っています」
年齢を重ねてくれば、強度の高いトレーニングを励む選手でなくても、メンテナンスの必要性が増します。これは、ボクササイズを含め、運動する一般の人たちにも共通すると言います。50歳を超えた小林トレーナーの言葉には実感がこもります。分厚い胸板をポンとたたき、さらなる意欲をのぞかせていました。
「コンディション管理に気を使い、70歳くらいまではトレーナーを続けていきたいです。世界には60代でも第一線で活躍している人たちがいますしね」
2025年は京口選手、宇津木選手とともに世界の舞台を目指していきます。