
1. 腰部・背中の特性
腰は疲労が溜まりやすく、大きなケガにつながりやすい部位です。スポーツだけではなく、日常生活で痛めてしまうこともあります。大人だけに限らず、小学校の高学年から高校生にかけても腰椎分離症、腰椎すべり症などを発症するケースがあります。1回の動きで悪化するわけではなく、同じ箇所にストレスがかかってしまうと、蓄積された疲労によって発症することが多いです。原因としては過度のトレーニングなどが考えられます。特に子どもは気づかずに無理に運動を続けて悪化させることもあるので、注意が必要でしょう。一方、急性腰痛と言われるぎっくり腰、ヘルニアもスポーツ選手には多いです。ふとしたときに大きな力を出す場合などに発症します。
背中の筋肉はスポーツで疲労が溜まり、痛めるケースは少ないですが、背筋を鍛えることはすごく大事です。背中は身体の軸を支える部位。ジャンプ、スプリント能力の向上にもつながってきますし、コンタクトプレーで耐えられるかどうかにも関わってきます。さまざまな動きに対応して身体を支えられるように鍛えておくことが重要です。