アマチュア

「ケガを未然に防ぐにはコミュニケーション能力も大事」(1 ⁄ 3)

Aomori Yamada High School Soccer Club
Soccer

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全国屈指の強豪と言われるサッカー部の選手たちは、いかに自分の身体と向き合っているのか。全国高校サッカー選手権で2連覇を狙う青森山田高校の3年生エース、小湊絆選手に日常の生活サイクル、試合前の準備、試合後のリカバリーケアなどについて聞きました。

「チームを引っ張っていくためにも、ピッチの上で戦い続けないといけない。僕にはその責任があります」

豪雨が明けた8月のある日、青森山田高校のグラウンドでキャプテンの多久島良紀選手に代わって、急きょ対応してくれたのは攻撃をけん引する小湊選手でした。今回の取材趣旨を説明すると、神妙な顔つきになりました。長期のケガから復帰して間もない主将の多久島良紀選手が腓骨を骨折し、再び離脱したばかりだと言います。
「自分が代理でキャプテンをすることになると思います。主力の一人が離脱してしまったので、僕までケガで抜けるわけにはいきません。(全国高校)選手権に向けて、取り返しがつかなくなりますから。チームを引っ張っていくためにも、ピッチの上で戦い続けないといけない。僕にはその責任があります。自分までケガをしてしまえば、チームが終わってしまいます。だからこそ、準備もリカバリーケアも怠ることはありません」
試合当日は、選手寮を出る前から準備を始めます。ルーティンの一つにしているのは、『温冷交代浴』。
「30分くらい時間をかけてやります。遠征でホテルなどに宿泊するときは、前日の夜に済ませます」
青森山田の先輩たちに倣い、昨年から始めています。
「僕としては、コンディションが良くなるので続けています」
試合後のリカバリーケアも入念に行っています。寮やホテルの部屋に戻れば、ゆっくり入浴。湯船から上がれば、しっかり全身をストレッチ。小湊選手は個人的に購入した電動のマッサージガンも使用し、疲労した筋肉をほぐしているそうです。

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