走る姿勢を改善する過程で、低周波治療器を活用した
サッカー少年としてボールを追いかけることに明け暮れていた江川さんが疲労回復やリカバリーケアを意識するようになったのは、より高いレベルでサッカーと向き合い始めた高校時代でした。
「高校に入ってから、練習や試合の疲れが残ることを実感するようになりました。そこで、食事のメニューを見直したり、練習後に怪我や打撲があった時にアイシングして圧迫して……というプロのトレーナーの知識を教えてもらったり、いろいろな種類のストレッチを学んだり、ヨガの教室に行ってみたり。そういう取り組みを自分で出来る範囲でするようになりました。サッカーに関して、自分は特別な才能を持っているわけではなく、愚直に下から這い上がってきたタイプなので、取り入れることができるものはどんどん取り入れて自分のものにしたいと考えているんです。リカバリーについても、新しいものがあれば吸収しようとしています」(江川さん)
いわきFCに所属する現在も、江川さんはさまざまなスタイルを組み合わせて、計画的にコンディショニングやケアに取り組んでいます。
「やっぱり休息や食事が、直接的な疲労回復や体の調子を整えることになると思っています。それから、練習の前後の時間の過ごし方がとても大事ですね。練習前の筋トレで、各部位ごとに刺激を入れることによってその部位を使えるようにしたり、しっかり体を動かして可動域を広げておく。そういう準備に気を配っていますし、そのことが怪我の予防にも繋がると思います」(江川さん)
そんな江川さんはスプリントトレーニングに集中的に取り組む過程で、セルフケアに低周波治療器を利用するようになりました。
「スプリントコーチの秋本(真吾)さんと一緒に、走る姿勢や足の着き方を改善していったら、使う筋肉も全然違ってきて。それによってずっと筋肉痛が取れない状況がありました。そんななかで低周波治療器を試しに使ったら、筋肉の状態が良くなった感覚があったんです」(江川さん)
それ以来、江川さんはふくらはぎ、ハムストリング、腰の部位を中心に低周波治療器によるケアを行っています。
「練習が終わって、家でストレッチをした後のテレビを見たりしてくつろぐ時間に低周波治療器を使います。持ち運びやすい大きさなので、地方での試合の時はスーツケースに入れて、移動時間やホテルに着いた後に使いますね」(江川さん)