プロ・実業団アスリート

50代からは無理なく楽しく運動を!(2 ⁄ 3)

Yoshiyuki Hasegawa
Soccer

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若い時と同じ感覚で身体を動かすのは危険

長谷川さん自身、50代に入り、年々身体が重くなったことを実感しています。昔は当たり前にようにできた動きも徐々にできなくなってきました。プロの一線で活躍してきたアスリートだからこそ、なおさらギャップを感じているようでした。
「実際、スポーツドックを始めたばかりの4月にコンディショニングのデモンストレーションで肉離れを起こしてしまって……。選手時代は無理が利きましたけど、いまはコーチとしても動いていないのでダメですね(笑)。若い時と同じ感覚で身体を動かすのは危険。私に限らず、年齢を重ねてくれば、誰もが肉離れを起こす可能性は上がりますし、アキレス腱を痛めたりもします。私の場合、古傷もありますからね」
長谷川さんは京都の宇治高校時代にヒザのじん帯を伸ばしてから、大学、プロとずっと古傷を抱えたままプレーしてきました。高校、大学時代はだましながらプレーできましたが、Jリーグでは苦労を重ねたと言います。ヒザへの負担が増し始めると、次は半月板をすり減らしました。プロサッカー選手として、ケガと戦いながらプレーする上で気をつけていたことはシンプルでした。
「無理をしないで、休むこと。私は他の選手よりも練習量が少なくしてもらっていました。長距離を入るときも、私だけ途中で上がっていましたので。昔、一緒にプレーしていた仲間たちからは『ハセ(長谷川)はあまり練習していない』と言われていました(笑)。それでも、自分のヒザと相談しながら練習していました。コーチたちも理解してくれていました」

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