自分の体をよく知ることが大切
長谷川さんはスパイクを脱いで、20年以上過ぎたいまもヒザの古傷と付き合っています。調子が良ければ問題なく動けますが、運動中にジャンプ動作を入れるときには、痛みが出ることもあります。年々、ヒザを休める機会は増えています。
「同じヒザのケガを抱えている人でも、それぞれ痛み方も、度合いも違うと思います。自分の体はよく知ることが大切だと思います。私もこれ以上、動けば痛くなるというある一定のラインは自分で分かっていますから」
長年、労ってきた左膝を手で優しくさすりながらしみじみと話していました。最近は勤務中を含めて、愛用しているケアアイテムがあります。オムロンヘルスケアのひざに装着する低周波治療器『ひざ電気治療バンド』です。
「装着したまま歩けて、仕事できるのがいいですね。付けているときと、付けていないときでは全然違いますから。痛みが出たときは、いつも装着しています」
身体の機能は年齢とともに低下してきますが、まったく運動ができなくなるわけではありません。スポーツも十分楽しめます。
「50代でも自分でしっかりケアすれば、身体は動かせます。無理に激しく動かすのではなく、無理なく楽しく運動していけば、できることも増えていくと思います」
50歳を越えた長谷川さんの言葉には実感がこもっていました。
<プロフィール紹介>

長谷川 祥之さん
京都府出身
Jリーグ開幕時から鹿島アントラーズでプレーをし、歴代最多となる89得点を記録。
現在は、「アントラーズスポーツドック」でトレーナーとして子どもから高齢者まで幅広い世代に、運動指導をおこなっている。