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ハードな海外遠征を続けるプロテニス選手のリカバリーケア(3 ⁄ 3)

Takuya Kumasaka, Ryusuke Horiuchi
Tennis

目次

すべてのテニスプレーヤーに求められるケアへの意識

試合中、走り続け、ボールを打ち続ける。終始、全身運動が必要とされるテニスにおいて、特に負荷がかかる身体の部位はどこになるのでしょうか。

「全身に負担がかかるんですけど、特に負担が大きいのは臀部やもも周り、背中から腰周りの部分かなと自分は思います」(熊坂選手)

「そうですね。やっぱり、下半身が常に動くし、身体を回転させる時には足で力を出しますから。球際ギリギリのボールなんかは上半身の力で打つこともありますし、もちろん腕にも疲労が来ます」(堀内選手)

そういった負荷のかかりやすい部位を守るために、堀内選手は怪我をしにくい身体作りに意識して取り組んでいます。

「肩甲骨の周りと股関節の周りの柔軟性を上げることを意識しています。それから、体の連動性をトレーニングして、なるべく末端で力を出さないで大きい筋肉を使うように心がけていますね。そうすることで、うまく身体が使えて故障も避けられる」(堀内選手)

また、筋力トレーニングも怪我をしない身体作りにおいては重要なのだそう。

「僕の場合は、スクワット、ベンチプレス、デッドリフトという代表的なウェイトトレーニングの重量を上げて、それによって筋肉を強く大きくしています。最大値の出力を上げるようにして支える筋肉を大きくすれば怪我もしなくなるという考え方でやっています。次の日もベストな体調にするというのもリカバリーケアの一つの目的ですね」(堀内選手)

一方の熊坂選手は食事と睡眠、ストレッチといったケアの基礎を大事にしていると話します。

「やっぱり、睡眠をしっかりとること、栄養をしっかり取ること。後は練習や試合の後にストレッチやアイシング、低周波治療器を継続して使うことが、溜まった疲れを取り除くにはいちばん良い方法なんじゃないかと思っています」(熊坂選手)

熊坂選手が低周波治療器を手にしたのは、怪我の治療がきっかけでした。

「左肩を怪我した時に使ってみたのが最初ですね。リカバリーのモードを使ったのですが、患部の固まったところが柔らかくなるような印象を受けました」(熊坂選手)

「僕は左の前腕と両太もも裏のハムストリングの疲れを取り除くために低周波治療器をよく使います。寝る前のストレッチする時間に治療器をあてていると、気持ち良くてリラックスできるなと。ベッドの横に置いていつでも使えるのが良いですし、治療院に行かなくても低周波が活用できることも魅力的ですね」(堀内選手)

「僕も肩の治療のほかに、腿や腰の疲労を取り除くためにも使いました。練習の終わった後や寝る前、お風呂上がりなんかに使いました。遠征にも持って行きやすいので、大会中にも使っています」(熊坂選手)

世界を舞台に戦い続けるために、自身のコンディショニングにも常に注力する熊坂選手と堀内選手。その姿勢はプロ選手に限らず、すべてのテニスプレーヤーに求められるもののようです。両選手からアマチュアプレーヤーへのアドバイスからは、リカバリーケアに対する意識の重要性が浮かび上がります。

「プロ選手にとっては長期離脱することがいちばんもったいないことで、損をしないために日々のストレッチや治療院に通うことが大事なんですが、それは一般でテニスを楽しんでいらっしゃる方も一緒だと思うんです。怪我をしてテニスができないことがいちばん辛いことだと思うので。日々のケアで怪我をしないことが大切だと思います」(熊坂選手)

「テニスをするうえで大事なのは、自分の体の癖を理解すること。それは自分の判断だけではわかり得ないことなので、トレーナーの方などに、どういったケアが必要か教えてもらって理解しやすいのではないでしょうか。後は、すぐに変わろうと思わないこと。トレーニングにしてもケアにしても継続することが大事なのかなと思います」(堀内選手)

<プロフィール紹介>

熊坂 拓哉さん

所属:株式会社イカイ
生年月日:1998年10月12日

堀内 竜輔さん

所属:株式会社マイシン
生年月日:1998年9月21日

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