新卒入社が47.6%、キャリア入社(オムロングループからの転籍含む)が52.4%となりました。2013年に行なったアンケートでは、新卒入社が56.7%、キャリア入社が43.3%。2022年の結果とくらべて、新卒入社とキャリア入社の割合が逆転し、キャリア入社が9.1ポイント増えています。総務省の「労働力調査」によれば、日本の転職者数は2011年以降、緩やかに増加してきました。同調査での「転職等希望者」は2021年には897万人となっています。その背景には近年、多様性の高まりや働き方の選択肢が増え、働き手の就労意識も変化し、転職に意欲的な傾向がうかがえます。
社会の動き同様、オムロン
ヘルスケアでもキャリア入社の社員が増え、さまざまなバックグラウンドをもつ多様な人財が活躍しています。
エリア別に出身地をみると、近畿圏が49.2%を占めて1位。2013年のアンケート調査では39.8%だった近畿圏が、約10年間で9.4ポイント増えました。ほぼ半数が近畿圏出身者ということもあり、オムロン ヘルスケアでは、本社のある京都・桂川だけでなく、東京をはじめとする各地の事業所でも、日常的に京都弁や大阪弁などが飛びかっています。
今回2022年に実施したアンケートの結果では、「大変健康である」「まあ健康である」を合わせると、全体の93%を占め、2013年にくらべて14.4ポイント増えています。「大変健康である」と答えた社員の割合だけをみても、約10年前にくらべて3倍以上に増え、より一層、健康管理への関心が高まっています。オムロン
ヘルスケアでは「脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)」を目指しています。私たち社員自身が継続して血圧を測り、家庭血圧による高血圧診断の基準値である収縮期135mmHg、拡張期85mmHg未満にコントロールすることを目指す社内プロジェクト「オムロン ゼロイベント チャレンジ」を2017年度から行なっています。
また、運動の習慣化を目的としたウォーキングイベント「オムウォーク」で、楽しみながら健康維持・増進を図っています。普段から社員が活動量計を身に着けているのも、オムロン
ヘルスケアならではの光景です。社員が積極的にウォーキングを実施し、歩数や活動量を日常の話題にして相互啓発する環境が定着しています。
今回、気になる疾病・症状について聞いたところ、肩こり(44.8%)、目の疲れ(34.2%)、腰痛(29.9%)と答えた人が多数を占め、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行による在宅勤務の影響が考えられます。そのほか、肥満(26.6%)、花粉症(24.7%)、高血圧(18.8%)、頭痛(18.5%)、気分の落ち込み(12.0%)などの回答がありました。
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ヘルスケアが行なった、テレワークとなった働き世代1,000人へ緊急アンケートでは、コロナ禍のテレワークにより感じる不調として、肩こり(68.1%)や精神的なストレス(61.3%)、腰痛(54.6%)、姿勢が悪くなる(52.7%)、目の疲れ(50.5%)などがあげられました。
また、国内勤労者の生産性を低下させる3大要因の第1位が「肩こり」、第2位が「睡眠不足」、第3位が「腰痛」という調査結果もあり、このような観点からみても、肩こりや腰痛は、多くの人が抱える悩みのようです。オムロン
ヘルスケアでは、社員の多くが、低周波治療器を積極的に活用。肩や腰などのこりや痛みを改善し、生活の質向上に努めています。
体型の変化について聞いたところ、過去5年間で39.7%が「変わらない」と回答。約4割の人が、体型をキープしていました。
「肥満」とは、体重が多いだけではなく、体脂肪が過剰に蓄積した状態をいいます。また肥満は、高血圧症や糖尿病、脳・心血管系疾患、脂質異常症などの生活習慣病をはじめとする疾患の原因となるため、健康づくりにおいて、予防・対策は重要です。
オムロン
ヘルスケアでは、2019年から楽しみながら体重測定を習慣化し、健康的な体重(適正体重/BMI18.5以上25未満)を目指す「カラダ改造チャレンジ」を実施。同じ目標をもつ仲間たちと「目標体重・自分がなりたいカラダづくり」に取り組んでいます。
30代〜50代の血圧測定の頻度を確認したところ、「毎日朝晩測定」「毎日測定」「ほぼ毎日測定」を合わせると28.8%となりました。これは、オムロン ヘルスケアが行なった30代から50代のビジネスパーソン6,000人を対象にした「ストレス/睡眠/食生活と、高血圧」に関する調査の「血圧高めと指摘された人で、毎日血圧測定をしている割合が15%にとどまる」という結果とくらべて、血圧測定に対する社員の意識の高さがわかります。オムロン ヘルスケアが行なうオムロン ゼロイベント チャレンジでは、診察室で測る血圧は正常なのに、家庭では血圧が高い「仮面高血圧」のリスクをもつ社員が見つかるなど、「家庭での血圧測定」の重要性を社員自身が体感しています。
今回実施のアンケートで睡眠時間をみると、社員の83.5%が、6時間以上の睡眠をとっていることがわかりました。2013年のアンケート結果63.2%とくらべると、約10年間で20.3ポイント増。健康的な生活の維持に欠かせない、睡眠への意識の高まりがみられました。また、コロナ禍によるリモートワークが進み、通勤時間などを睡眠に充てられるようになったことも影響しているようです。
慢性的な寝不足や睡眠障害は、生活習慣病のリスクを高めます。睡眠時無呼吸症候群は、高血圧症や糖尿病、脳・心血管系疾患、不整脈など、さまざまな身体疾患を増悪させる危険性が明らかになってきています。また、不眠がうつ病のような心の病につながることもわかってきました。十分な睡眠をとるためには、規則正しい生活を習慣化したり、一日の活動量を増やしたりするなどのほか、生活習慣病をきちんと管理することも大切です。
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ヘルスケアでは、社内セミナーなど睡眠と休養を確保するための取り組みや、生活習慣病を減らすための取り組みも進めています。
飲酒習慣について聞いたところ、「まったくお酒を飲まない」人の割合が、全体の23.4%を占めました。2013年のアンケート結果では、「まったく飲まない」と回答した人は18.5%。約10年間でお酒を飲まない人の割合が増加しています。
日本の成人1人当たりのアルコール消費量は、1992年度の101.8ℓをピークに、2019年度では78.2ℓまで減少しています。一度飲み始めると、ついつい酒量が増えてしまうという人も多いのではないでしょうか? 過度の飲酒は、高血圧症や糖尿病、脳・心血管系疾患、脂質異常症などの生活習慣病の原因になることがわかっています。健康増進の観点からも、オムロン
ヘルスケアでも、お酒をまったく飲まない人が増加傾向にあります。
今回、最も多くの回答を集めたのが、「企業理念」に関する内容でした。「使命感をもち社会貢献を目指している」「ゼロイベントという事業ビジョンを掲げている」などの意見が多く、オムロン
ヘルスケアが掲げるミッション「地球上の一人ひとりの健康ですこやかな生活への貢献」の実現に、多くの社員が共感していることが現れています。
次に多かったのが、「風通しの良い社風」でした。その中には、仲間や上司との関係性に触れるものも多く、「部門や立場の垣根を越えて、何でも相談できる社風が好き」などの回答がありました。またオムロンのDNAのひとつ「チャレンジ精神」に関するコメントも多く、歴史や伝統を大切にしつつも、新しいことにどんどんチャレンジできる環境に張り合いを感じている社員が多いことがわかりました。