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ケアで競技人生が変わる(2 ⁄ 3)

Aya Watanabe
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目次

『ながら時間』で効率的にケア

戦列復帰までに要した時間は約3カ月。長いリハビリも初めての経験でした。もうケガはしたくない--。自らにそう言い聞かせ、身体のケアを一から見直しました。
「大きな目標を達成するためには、まず自分のコンディションを保つことが一番です」
セルフで行う準備とリカバリーケアには、より時間をかけるようになりました。昨年からチームに提供されているオムロンの低周波治療機を使用するようになったのも、その頃からです。朝6時15分に起床し、朝食を取ったあとにしっかり時間を確保。毎日、低周波治療器で筋肉をほぐしてから体育館に向かうようになりました。最も変化したのは練習後、試合後のメンテナス。クールダウンに割く時間は、30分以上増えたと言います。ストレッチに加えて、マッサージガン、低周波治療器も積極的に使用しています。
「マッサージだけでは取れない疲労もありますから。自宅に戻ってからリラックスした状態で低周波治療器を使うことが多いですね。セルフで筋肉をほぐすようになり、太ももの張り感などは変わりました」
低周波治療機の使用部位は、太ももの前後、ふくらはぎと多岐にわたります。自宅のテレビを眺めながらパッドを貼ることもあれば、バス移動中に筋肉の疲労回復に務めることもあります。場所を選ばず、時間を有効に使えるのは大きな利点のようです。
「『ながら時間』で効率的にケアできるのも良いのかなと。1回、テストで使ってみると、私の身体にすごく合っていて、いまではすっかり愛用しています」
2021年以来、2年ぶりに復帰した日本代表の合宿、試合にも持参。海外遠征にも持っていくほど、欠かせないアイテムになっています。2023年9月に行われたワールドカップ期間中も使用し、ブロックが冴えわたったブルガリア戦、トルコ戦の後にも低周波治療器で酷使した筋肉をほぐしていました。
「ケガをする前にはなかった習慣です。今はなるべく、翌日に疲労を残さないことを意識しています」

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