脂質異常症の原因は?

影響が大きい食生活

脂質異常症の原因の多くは、食生活にあります。とくに高LDLコレステロール血症や高トリグリセライド血症の場合には、食生活が直接的な原因となりやすいので注意が必要です。

1. 高LDLコレステロール血症

動物性脂肪の多い食品(肉類、乳製品など)、コレステロールを多くふくむ食品(鶏卵、魚卵、レバーなど)が好きで、よく食べていませんか。また、食べすぎによる慢性的なカロリー過多も原因のひとつです。

2. 高トリグリセライド(中性脂肪)血症

食べすぎ、飲みすぎ、あるいは高カロリー食品(甘いものや脂肪分の多い肉類など)のとりすぎによる、慢性的なカロリー過多が第一の原因です。とくにアルコールの飲みすぎは中性脂肪を増やしやすいので注意しましょう。

3. 低HDLコレステロール血症

善玉(HDL)コレステロールが減ってしまう原因として、運動不足、肥満、喫煙などが指摘されています。バランスのよい食事を心がけるほか、こうした要因にも注意が必要です。

遺伝と脂質異常症

脂質異常症の原因の中に、少数ですが「家族性高コレステロール血症」といって、遺伝的要因によるものがあります。この場合には動脈硬化への進行が早いので、食事などによる自己管理だけでなく、病院を受診し、医師による治療や指導が必要となります。
家族など近親者に脂質異常症の人が多い場合には、早めに受診することが大切です。