高血圧は、「サイレントキラー」と呼ばれています。その恐ろしい呼び名は、どこからきているのでしょうか。
現在、日本には高血圧の方が約4,300万人いると試算されており、そのうち、少なくとも1度通院した患者は、約40%といわれています※。つまり、健康に対する国民の意識が高い日本でも、高血圧を放置している人が60%もいるのが現状なのです。
これは、高血圧そのものに、自覚症状がないというのが大きな理由と考えられます。しかし、症状がないからといって治療を受けずに放置していれば、さまざまな合併症を引き起こし、最終的には脳卒中や心筋梗塞、腎不全などを発症して死に至ることもあります。それが、高血圧が「サイレントキラー」といわれるゆえんです。
血圧に起因する、脳・心血管疾患を予防するには、一人ひとりが意識を高め生活習慣を改善しなくてはなりません。
たとえば、日常生活のなかで、「家庭血圧」を測り、治療や日々の健康管理にいかすこと。「家庭血圧」の重要性は、日本高血圧学会をはじめ、世界中の学会で認められています。家庭で測った「家庭血圧」の値を毎日記録し、病院に行った際に見せることで、医師は「家庭血圧」と病院で測った血圧値やその他の情報をもとに、より正確な診断や治療をおこなう材料にすることができます。今からでもすぐにはじめましょう。
※NPO日本高血圧改善フォーム調べ(2012年)